王子製紙江別工場専用線の廃線跡を歩く(1)鉄道線路の痕跡を探して
2017/06/28
北海道江別市にあるJR函館本線・江別駅からはかつて「王子製紙江別工場専用鉄道」「北海道電力江別火力発電所専用鉄道」の二つの専用線が延びていました。
今回は「王子製紙江別工場専用鉄道」の廃線跡をたどっていきます。
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王子製紙江別工場専用線の歴史
王子製紙江別工場専用路線のおおまかな歴史は以下のとおりです。
- 1882年(明治15年)11月13日 – 江別駅開業
- 1907年(明治40年) – 富士製紙第五工場(後の王子製紙江別工場)専用線敷設
- 1986年(昭和61年)5月6日 – 王子製紙江別工場(現在の王子エフテックス江別工場)専用鉄道が廃止
79年間に渡り活用された歴史の長い専用線だったことがわかります。
王子製紙江別工場専用鉄道 地図
地図に示された赤線が旧王子製紙江別工場専用線があった場所。
王子製紙専用鉄道は江別駅から西に進路を取り、3丁目踏切付近から北へ進み、国道12号線を斜めに横切って工場へと線路が続いていました。
ということで、2015年現在その専用線跡はどうなっているのか?実際に辿ってきた模様をレポートします。
王子製紙江別工場専用線が発着していた江別駅構内
王子製紙江別工場専用線が発着していたJR江別駅ホーム。
駅舎寄りの4番線・頭端式ホームに列車が止まっています。
かつてはこの4番線から王子製紙専用鉄道が発着していたそうです。
ちなみに江別駅のホームは、駅舎側から4番線・3番線・2番線・1番線の順番になっており、通常の並びとは逆になっています。
(通常は駅舎側から1番線とふります)
4番線の車止め。
現在はここから江別駅始発の列車が発着します。
王子製紙江別工場専用線の廃線跡を歩く(2)踏切~江別小学校脇~国道へ続く