2019年（令和元年）6月10日朝、北広島市のサイクリングロード（エルフィンロード）にて熊の目撃情報がありました。
また同日の10日（月曜日）22時50分頃、江別市西野幌（立命館慶祥中・高等学校付近）においてクマの目撃情報があったとのことです。
そして、翌11日（火曜日）朝には、野幌森林公園内の登満別で２か所、ヒグマのフンが確認されています。
野幌森林公園にヒグマが生息していることは間違いなさそうですので、北広島市、江別市、札幌市厚別区など森林公園周辺の地域は厳重な警戒が必要です。
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もくじ
北広島市のサイクリングロード（エルフィンロード）でクマ目撃情報
最初の目撃情報があったのは北広島市共栄町3丁目にあるサイクリングロード（エルフィンロード）でした。
その後、江別市西野幌で目撃された熊が同じだとすると、北広島市の目撃場所から国道274号を渡り、野幌森林公園に入ったものと思われます。
野幌森林公園で熊出没！北広島市・江別市・札幌市厚別区は厳重警戒（2019年6月10日・11日）
★野幌森林公園★熊出没注意！（クマ出没情報）★
2019年6月10日(月）に目撃情報あり。翌11日(火)に登満別付近でフンを発見。
下記リンク先より注意事項をご確認ください。https://t.co/q3RwbjEKD7 pic.twitter.com/CxBFuCbIyu
— 江別市広報広聴課 (@ebetsu_city) 2019年6月11日
江別市広報広聴課によるクマ出没を知らせるツイート。
立命館慶祥中学校・高等学校付近（江別市西野幌６４０−１）でのクマ目撃情報と、西野幌登満別付近でのクマのフン確認情報があり、野幌森林公園にヒグマがいるということになります。
クマが目撃された場所・地図まとめ
今回クマが目撃された場所をまとめます。
北海道北広島市共栄町３丁目サイクリングロード（エルフィンロード）
立命館慶祥中学校･高等学校付近
野幌森林公園 登満別（江別市西野幌）
野幌森林公園のクマ出没は昭和16年（1941年）の熊事件以来78年ぶり
野幌森林公園にクマが出没した記録が江別市情報図書館にありました。
昭和10年くらいになると野幌原始林には定住するクマはいなくなり、たまに島松や広島の方面から迷い込んでくる「渡り熊（通り熊）」があらわれるぐらいだったといいます。昭和11年には、10月の天皇行幸を目前にした8月頃に原始林内に若グマが一頭住みついて大騒ぎになりました。当時の新聞は周囲から人海戦術で追い詰める「巻狩（まきがり）」が行われたことを伝えています。その後の野幌原始林のクマ事件としては、昭和16年3月、残雪の森に現れたクマを西4号線の沢あたりで厚別の人が追い詰めて仕留めたのが最後とされています。
引用元：江別最後の熊事件～昭和16年の出来事～（PDF）／情報図書館だより 2018年7月
この記述から、戦前当時でも野幌森林公園にクマが現れるのは非常に珍しかった事が分かります。
昭和16年（1941年）以来、野幌森林公園ではクマの生息しておらず、目撃情報も無かったとのことで、実に78年ぶりの事件となります。
野幌森林公園キャンプ場は閉鎖
●クマ出没のため森林キャンプ場を閉鎖
野幌森林公園に入っていくクマの目撃情報により、江別市森林キャンプ場は６月１１日から安全が確認されるまでの間閉鎖させていただきます。https://t.co/WDr8htYWYR
— 江別市広報広聴課 (@ebetsu_city) 2019年6月11日
クマ出没により、江別市森林キャンプ場が2019年6月11日より閉鎖されています。
これからのキャンプシーズンを楽しみにしていた方々には残念ですね。
はやく安全が確認されることを願うばかりです。
熊に遭遇したら…対処法と注意方法
江別市公式サイトでは熊に遭遇したときの対処法と注意方法がまとめられています。
以下に長いですが引用します。
熊に遭遇したときの対処法
- 遠くにクマを見つけたら…
落ち着いて状況を判断してください。クマがこちらに気付いていないなら、その場を静かに立ち去りましょう。- クマがこちらに気付いていたら…
クマの移動する方向を見定めながら、静かに立ち去りましょう。
あわてることは事故につながります。まず落ち着くことです。普通にしていれば、ほとんどのクマは立ち去るはずです。- それでも近づいてきたら…
クマから視線を離さないでください。そして、クマの動きを見ながらゆっくりと後退してください。
この時、リュックや服など持ち物をそっと置くと、クマの気を引いて時間をかせぐことができます。- 大声、走って逃げる、石投げは、絶対にしないでください。
クマを刺激しないことです。木々に登ってやり過ごした例もあります。まず落ち着いて状況を判断することです。- 子グマの後ろに必ず親グマあり！
子グマを見つけたら絶対に近づかないことです。すみやかに立ち去ってください。不用意に近づくと母グマの攻撃を受けます。
なお、子グマは生後１年半～２年半まで、大きさにして大型犬以上になるまで、母親といっしょに行動します。- 襲いかかられたら…
北米では、首の後ろを手で覆い、地面に伏して、頸部、後頭部への致命傷を防ぐ方法を勧めています。道内の死亡事故でもこの部分が致命傷となっている事例が見られます。
また、クマ撃退スプレーが、ある程度有効であることも知られています。野生の動物は、厳しい自然の中で自ら餌を探して生活しており、通常は、野生鳥獣への餌やりは好ましいことでありません。
人間が餌やりを行うことで、集まった鳥などの糞や鳴き声により周辺に住んでいる方とのトラブルが生じるほか、人が与える餌に依存して自ら餌を探す野生の力を損なってしまったり、生態系のバランスを崩してしまったりすることにもなりかねません。特に市民生活に与える影響が大きいカラスやキタキツネへの餌やりはつつしみましょう。
観察目的のバードテーブルも厳寒期などに限定することが望ましいでしょう。野生動物はペットではありません。動物ウォッチングを楽しむ際には動物たちの生活を乱さない心配りが必要です。
熊の注意方法
クマによる人身被害は、特に春と秋に多く発生しています。これは、春は山菜採り、秋はキノコ採りなど、人間が森林に出かける機会が多い季節であることに加え、クマも春は冬眠明けのために、秋は冬眠を控えて、ともに餌を求めてより活発に活動するため、人間とクマが遭遇する確率が高まることが原因と考えられています。
クマによる事故や被害を未然に防止するため、山菜取りなどで森林に入る場合は、十分に注意してください。
- 「ヒグマ出没」などの看板がある場所には立ち入らないようにしましょう。
- 鈴やラジオを携帯したり、手をたたくなど、音を出して自分の存在を知らせましょう。
- クマを目撃したときや、足跡やフン、食べた跡を見つけたときは、すぐに引き返しましょう。
- 臭いの強いものは、クマを引き寄せる場合がありますので、残飯や空き缶などのごみは必ず持ち帰りましょう。
- クマの行動が活発になる朝と夕方のほか、濃霧や降雨のときは、森林に入らないようにしましょう。
- 目立つ服装をし、単独では行動しないようにしましょう。
- 家族や知人などに行き先を知らせておきましょう。
クマ目撃・出没情報2023
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