ラウンドアバウトとは交差点の一種で、日本語では「環状交差点」、「ロータリー交差点」とも呼ばれています。3本以上の道路が交わる交差点の中央に「中央島」と呼ばれる円形のエリアがあり、そこを中心にして周回する道路のことです。
ヨーロッパなどの海外では一般的なラウンドアバウトですが、日本国内ではまだかなり珍しい存在です。
しかし設置するメリットとして「信号を設置する必要が無い」「交差点内での事故が起きにくい」ということから、近年は環状交差点を普及しようとする動きあって少しずつ日本国内で増えているようです。
※記事執筆当時(2015年)北海道唯一のラウンドアバウトだったようですが、2019年・上ノ国町、2020年・浜頓別町にラウンドアバウトが登場。2023年には北広島市にも設置されています。
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もくじ
ラウンドアバウト(環状交差点)とロータリー交差点の違い
上記の説明の通り、ラウンドアバウトは周回している車が優先されます。
これに対して、周回道路以外の道路が優先されるロータリーを、ラウンドアバウトでない交差点「ロータリー交差点」と呼ばれ、区別されます。
日本国内の道路交通法では信号のない交差点では「左方優先」が適用されるため、「ロータリー交差点」になってしまうようです。
北海道内では釧路と旭川に有名な「ロータリー交差点」があります。周回している車が優先されないため、環状交差点(ラウンドアバウト)とは異なります。
常盤ロータリー(旭川市)
日本最大のロータリーであり、魔のロータリーとも呼ばれている「旭川常盤ロータリー」
幣舞ロータリー(釧路市)
幣舞橋から南へ貫く道路が優先道路のため、東西に抜ける場合はかなりややこしい。
江別市に存在するラウンドアバウト(環状交差点)を見に行く
というわけで、前置きが長くなりましたが、ここから江別市内にあるラウンドアバウト(環状交差点)を見に行ってきたお話です。
札幌方面から国道12号線を東へ進み、JR大麻駅を過ぎると右手に酪農学園大学が見えてきます。
国道から酪農学園大学に直結する道路は3つあるのですが、その内の一番奥にある出入口がココ。
酪農学園大学附属動物病院の出入口にもなっています。
道路の両脇には牧草地が広がり、放牧された牛を見ることができます。
北海道らしい長閑な風景が存分に楽しめる場所です。
道路は非常に細く、歩道もありません。
鬱蒼と茂る木々と牛舎を横目に奥へ進みます。
すると見えてきたのは十字路…、の形をした四方向へ延びる環状交差点。
右折が出来ず、一時停止の標識と左方向へ一方通行であることを示す標識が見えます。
中央島には様々な種類の大木がそびえていました。
環状交差点を示すぐるぐる矢印の標識!まぎれもなく環状交差点であることが示されています。
写真奥の道路を進むと動物病院。左の小屋に大学の守衛さんがいました。緑が豊かでとっても和む風景です。
江別市ラウンドアバウトの場所アクセス地図
住所:北海道江別市文京台緑町