江別市にかつて存在した「キリスト村」の記念碑が残っているという話が「江別・北広島秘境100選 (都市秘境シリーズ)」に載っていたので見に行ってきました。
場所は北海道江別市東野幌。
杜の美江別自動車学校からまっすぐ南東へ進み、突き当りを左に曲がった辺りになります。
道道46号線を越えた辺りは田畑が広がる清々しい景色が望める場所ですが、地図で見ても何の目印もないので説明しにくいところですね。
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キリスト村跡地と記念碑
キリスト村記念碑が立っている場所は、産業廃棄物処理場の敷地内にあります。
写真はその産業廃棄物処理場の出入口。
ダンプカーが引っ切り無しに出入りしており、のどかな場所の割には車通りは結構激しい。
処理場出入口の右側を見ると、何やら壁の一部のようなものが見えます(写真中央部分)。
記念碑というよりかは建物か何かの一部分が残されているような雰囲気ですね。
案内板や説明板のたぐいは無く、ただ忘れ去られたようにポツンと存在していました。
江別らしい地平線の風景です。
江別のキリスト村とは?
キリスト村は、西村食品工業株式会社の創業者である西村久蔵によって開墾された村で、現在は存在していません。
Wikipediaの西村食品工業の項目に、西村久蔵についての詳しい説明が合ったので引用します。
創業者は、北海道小樽出身の西村久蔵(にしむらきゅうぞう、1898年5月11日 - 1953年[1])。元北海道議会議員、元札幌商業高等学校教諭。キリスト教の熱心な信者であり、日本キリスト教会北1条教会長老。北海道江別のキリスト村の開拓者でもある。キリスト教の思想により、身体障害者などへ慈善活動の一環として店舗開設の協力をする。
家業の牛乳製造販売店を活かし製パン・洋菓子店「ニシムラ」を起業。当時の主力製品「ユカたん」は、札幌銘菓であった。西村食品工業/Wikipedia
西村久蔵が起こした洋菓子店「ニシムラ」の経営が成功した後に江別市東野幌の地に入植。
泥炭地だったこの地を苦難の連続で開墾しましたが、入植わずか三年で西村は病死してしまいます。
三浦綾子著「愛の鬼才~西村久蔵の歩んだ道」
西村久蔵については、三浦綾子著「愛の鬼才: 西村久蔵の歩んだ道」に詳しく書かれています。