江別を拠点に創作活動をする画家の藤原千尋さんの個展に行ってきました。大麻銀座商店街のゲストハウス「ゲニウス・ロキが旅をした」が、藤原さんの作品でいっぱいで「泊まれる個展」となっていました。
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もくじ
「Art Show!!生活」開催期間
2023年10月1日〜22日まで(火曜日は展示はお休み)
午前10時〜午後5時まで藤原さんが在館しています。
※入場料無料
120名の肖像画
会場内に足を踏み入れると、たくさんの肖像画がお迎えしてくれます。肖像画は呼びかけにボランティアで応えてくれた皆さん。それまで、自画像ばかりを描いていたという藤原さん。他人を描いてみたいと思い、肖像画(ポートレイト)のモデルボランティアを呼びかけたところ、多くの人が協力してくれ、会場には120枚もの肖像画が天井からも吊り下げで飾られていました。
1回1時間×5回、合計5時間をかけて完成させます。肖像画(ポートレイト)は藤原さんのライフワークとなっているそうです。
ともだちハウス
2011年3月に起こった東日本大震災を山形で経験した藤原さん。みんなの生活が、以前のように楽しく豊かになることを願って、家(町)をつくろうと思い、作り続けた作品は750個にもなりました。
山形の山とおじぞうさん
山形県出身の藤原さん。生まれ育った河北町は盆地で山に囲まれた土地でした。階段を上がると2階には故郷の山と特産品でもある「さくらんぼ」の作品が飾られています。
大中小とさまざまな大きさのカラフルなおじぞうさんは、天気の良い日は、ロキを飛び出して商店街のあちこちで展示されていました。
母との会話 般若心経
2階の寝室に飾られている作品は、亡くなったお母さまを思いながらベニヤ板に油彩で描いた般若心経です。
二人のお子さんの育児で忙しい中で、一人で絵を描く時間が唯一お母さまを思い出す時間になりました。写経をする時はまるでお母さまと会話をしているような感覚があったそうです。
泊まれる個展
2021年にアートスペース外輪船にて個展を開催した藤原さん。「展示会場が違うと作品の見え方も違ってくる」と話してくれました。今回はゲストハウスでの展示なので、アートの中で泊まる体験ができるのは特別です。ご自身も宿泊する予定があって、とても楽しみなのだとおっしゃっていました。
藤原千尋さんプロフィール
画家。美術モデル。2児の母。
山形県河北町出身、北海道江別市在住。
北海道女子大学 人間福祉学部 卒業。
ニューヨーク州立大学 絵画専攻 卒業。
高齢者介護施設や病院で、ケアワーカーとして10年ほど勤務。
2019年ArtStudio Chipper(アートスタジオ チッパー)をスタート。
「ゲニウス・ロキが旅をした」の場所アクセス地図
住所:〒069-0852 北海道江別市大麻東町13−32