2024年3月18日、北海道大学内にある「北大ワイン教育研究センター」にて、ワインが持つ「地域活性化」をテーマに、学内周遊、基調講演、ワークショップ、試食試飲会が開催されました。
イベントは北大の学生を中心にNECソリューションイノベータ㈱様の協力のもと行われ、山崎ワイナリーからジオパークとワインについての講演など、多種多彩な内容となりました。
ワイン試飲会では、えべつ観光協会の協力をもとに江別産食材とワインのコラボレーションもありました。
スポンサーリンク
もくじ
歴史的建造物が北海道大学ワイン教育研究センターにリニューアル
今回会場となった「北海道大学ワイン教育研究センター」は登録有形文化財!。
以前、旧昆虫学及養蚕学教室として利用されていた建物をリノベーションし、北海道産ワインの研究、プロモーション、人材育成の拠点として活用する施設に生まれ変わりました。
北海道大学ワイン教育研究センター内部の様子。壁や床は一新されていますが、吹き抜けの天井には歴史の重みを感じる梁を眺めることが出来ます。
ワイン貯蔵庫「Insecta Matsumurana」
北海道大学ワイン教育研究センターの隣には、石造りのワイン貯蔵庫「Insecta Matsumurana」があります。
ワイン貯蔵庫内には大きなバーカウンターが。
壁際に並ぶ膨大なワイン。
さらにワイン庫内には昆虫標本の展示もありました。
山崎ワイナリー基調講演
三笠市にある山崎ワイナリーさんの基調講演も行われました。
山崎ワイナリーさんではワインと地域と産業と人をつなぐということを大切にしているとのこと。
ブドウ畑を取り巻く環境、人・風土・地域・ 経験など全てを巻き込んで、地域おこしにつなげて行きたいというお話でした。
また、ワインの味については、感じ方は人によって違うとしながらも、「地域を連想できるかが大事」。そして同じブドウ品種でも産地が違えばワインの香りや味わいに違いが出ます。同じ産地・ブドウ品種でも、道一本隔てた畑でも違ってくるのだそうです。
こちらは山崎ワイナリーさんのワイン酵母を使用した、米村牧場(江別市)さんのワイン・チーズ。
ワインの酵母で熟成させると、チーズの熟成が半年になるとのこと。
加熱したほうが美味しくなるチーズとのことで、今回試食会ではラクレットに使用されました。
北大ワイン教育研究センター イノベーションラボ
北大ワイン教育研究センター内にあるイノベーションラボ。
今回のイベントで振る舞われる江別産食材を使った料理を、江別に店を構える「ビストロ&カフェSOUP」さんが手掛けます。
ワイン試飲・試食会で振る舞われたスープさんプロデュースのお弁当とスープ。ワインと一緒に頂きます。
- 米村牧場のワインドゥチーズ(ピノノアール)とジャガイモのラクレット風
- ガレット”玲瓏”~米村牧場のワインドゥチーズ(ケルナー)
- 田中養蜂場の蜂蜜&ナッツ
- 紅くるりと食べる人参ドレッシングのサラダ
- 雪下人参のラペ 2種
- 雪下キャベツと豚肩ロースのエテュベ
- 越冬インカのめざめポタージュスープ
葉物以外の野菜は全て、江別アンビシャスファームさんのものを使用。
美味しいアンビシャスファームさんの野菜を、スープさんの魔法の調理で芸術的な美味しさに昇華されています!そして何と言ってもワインに合う!江別産野菜の底力を存分に感じます!
今回の料理のテーマは「テロワール」。山崎ワイナリーさんの基調講演で重要なテーマとして語られていましたが、その概念が語られる前から、Soupの境さんは「テロワール」を意識した調理を心がけていたと言います。すごい!
※テロワールとは、フランスのワイン作りの概念
江別市には美味しい食材がたくさんありますが、他の市町村とコラボレーションすることで、さらに可能性が広がるということが学べた一日でした。
山崎ワイナリーさんのワインもとっっっっても美味しかったです。あまりに美味しくて思わず飲みすぎました。