北海道江別市中島の河川にて、特定外来生物「チャネルキャットフィッシュ(通称:アメリカナマズ)」が釣り上げられ、北海道で初の確認事例になったとのことです。
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もくじ
【江別市】特定外来生物アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)北海道で初確認される
2024年7月29日、環境省北海道地方環境事務所の発表にて、『北海道における特定外来生物チャネルキャットフィッシュ(通称:アメリカナマズ)の初確認について』の情報が掲載されました。
発表によると、2024年6月23日に北海道江別市中島の河川にて、市民が釣り上げたナマズを専門家が確認した所、特定外来生物に指定されている「チャネルキャットフィッシュ(通称:アメリカナマズ)(Ictalurus punctatus)」であることが確認されたとのことです。
本種は大型の上位捕食者で様々な動物を捕食するため、生態系への被害やワカサギ、モクズガニ等の水産有用種への被害が懸念されます。
侵入初期の発見と迅速な防除が外来生物の定着を防止するために重要であることから、関係機関と連携して侵入状況の把握や対策の検討を進めます。
外来生物法に基づき本種の生きたままの運搬、飼養、放流等は禁止されています。本種と思われるナマズを釣り上げた場合は、その場で殺処分した上で、放置せずに持ち帰って下さい。また、下記まで情報提供をお願いします。
チャネルキャットフィッシュとは
環境省北海道地方環境事務所による今回の経緯とチャネルキャットフィッシュの詳細は以下の通り。
経緯
6/23(日) 市民が北海道江別市中島の河川にて、ナマズ1個体を釣り上げる。
6/24(月) アメリカナマズの可能性があるとのことでこの釣り人から環境省に通報。
7/1(月) 環境省から依頼を受けた専門家による同定の結果、特定外来生物チャネル キャットフィッシュの成魚であることが判明。北海道で初の確認事例。
チャネルキャットフィッシュについて
特徴:成魚の全長は60~100㎝、背面は黒灰色、腹面は灰白色。背びれ・胸びれに鋭い棘がある。水温0~32℃で生息可能。
食性:動物食(魚類、甲殻類、貝類。幼魚は水生昆虫が主)
繁殖:繁殖期は5月から7月。産卵数は約2万~5万粒。
自然分布:カナダ南部、アメリカ東部、メキシコ北東部の河川、湖沼に生息
特定外来生物指定日:平成17年6月1日
特定外来生物への指定理由:大型になる上位捕食者であり、メキシコでは本種の導入・定着後に在来魚類の減少を含む在来生物相の変化が報告されている。北アメリカ原産であるため冬の低水温にも耐えることが可能で、近年、霞ヶ浦では急速に生息数が増加しており、在来の生態系に被害を及ぼすおそれがある。
日本への侵入状況:阿武隈川水系、利根川水系、琵琶湖・淀川水系
被害例:茨城県霞ヶ浦ではワカサギやテナガエビなどが捕食されている。ひれに鋭い棘があるため、漁網にかかると漁業者がけがをしたり外すのに大きな労力がかかる。
チャネルキャットフィッシュと疑わしいナマズを発見された場合は、確認地点、日時、写真等の情報を、北海道地方環境事務所野生生物課までお知らせ下さい。
関連リンク
北海道における特定外来生物チャネルキャットフィッシュ(通称:アメリカナマズ)の初確認について/江別市公式ホームページ