江別市文京台にある「文京台南町公園」の西側の住宅地の奥にひっそりと立つ記念碑。
場所は札幌学院大学と文京台南町公園の間になります。
記念碑の中央には「この大地に幸多かれ 江別市長 岡英雄」と大きな文字が書かれていました。
岡英雄氏は、1983年(昭和58年)~1995年(平成7年)の間に江別市長だった方です。
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江別市文京台にある記念碑に刻まれる歴史
江別市文京台に立つ記念碑の裏面。
「江別市新野幌第二土地区画整理組合」という組合名と役員の名前が書かれていました。
かつてはこの辺りは西野幌と呼ばれていて、大麻駅の北側に大麻団地ができた後、急速な宅地化が進みました。
「新野幌」の土地区画は昭和43~51年に施工されました。現在の北翔大学、札幌学院大学周辺です。
「新野幌第二」土地区画は昭和50~62年度に施工され、文京台南町公園周辺の土地である文京台東町・文京台南町付近になります。
宅地化される前は農地と沢しかなかったそうです。そう考えるとここ文京台はひじょうに新しい土地という感じがしますね。
記念碑に刻まれた歴史全文
記念碑の正面に書かれている説明文全文を引用します。
この地域は西野幌と称し 野幌原始林の一部をなしていたが 太平洋戦争終結後の昭和二十年九月 食糧増産のための緊急開拓が行われ 畑作農地となった
その後 昭和三十年代後半からの国の経済成長政策により 大都市に人口が集中し 本道においては 特に札幌市と周辺地域にこの傾向が著しいため昭和五十年五月 組合施行による土地区画整理事業として宅地開発に着手した
以来 関係者が一致協力して行政当局の指導の下 幾多の難関を克服して昭和五十七年八月 待望の完成を見た
緑と空気の清らかな美しい環境のこの地が 住民相互のなごやかな親交とうるおいのある近隣社会として発展されんことを切に願うものである組合設立 昭和五十年五月二十八日
組合員 三四〇名
施工面積 六一三、四四七平方メートル
換地処分 昭和五十五年十二月二十六日
新町名 文京台東町 文京台南町
総事業費 三十億余円昭和五十八年十月吉日建設
札幌のベッドダウンとして発展してきた大麻駅周辺の歴史がよくわかりますね。