野幌駅西側の白樺通りを南進し、道道46号線と合流して少し南へ進むと『千古園(せんこえん)』があります。
出入口がひじょうに地味で分かりにくいので事前に地図で確認しておかないと通りすぎてしまいそうです。
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史跡・千古園とは?
千古園に入るとすぐ、「史跡 千古園」の石柱と説明板が立っているのが見えます。
説明板には以下のように書かれていました。
江別市指定文化財 第一号 史跡 千古園 昭和四十六年八月十二日指定
千古園は、かつて、江別市の発展に大きな功績のあった民間開拓団体「北越殖民社」の二代目社長関矢孫左衛門翁の屋敷の一部であった。大正七年、野幌部落民が開拓の労苦をしのぶため「留魂碑」や茶室「道庵」を備えるなど、公園として整備し、市民の憩いの場となり、現在に至っている。
「殖民社」は、北海道の開拓を目的として、明治19年に新潟県で設立された。十七戸が江別太(越後村)に移住し、明治二十三年に四百名を越える入植者が東西野幌の地で本格的に開拓を始めた。
この開拓は初代社長大橋一蔵を事故で失うなど、幾多の困難があったが、関矢孫左衛門の指導と村民の団結により、数少ない開拓成功民間団体として、野幌地区を発展させ、昭和二十一年まで続いた。
「留魂碑」は、村民が関矢翁の徳をしのび「留魂」と刻んで据えた碑で、翁はこれを喜び「千古空留一片石」と口吟び、周りを散策したという。
ここに「殖民社」を記録する貴重な史跡として、「千古園」を市指定文化財に指定する。平成元年(1989)7月 江別市教育委員会
千古園内の風景・樹木
千古園入口手前の道道46号線沿いにあるエゾヤマザクラ。
歴史あるところの木々はひと味違います。
庭園と水芭蕉
中に進むと、小さな池と東屋があります。
池の畔にはミズバショウが咲いていました。
お地蔵さん
数カ所に並ぶお地蔵さん。
道内ではなかなか見かけないだけに、歴史の重みを感じます。
キタコブシ
キタコブシの巨木。
「江別市保存樹木」に指定されています。
「同種では、市内で最も古木かつ大木」とあり、樹齢推定180年だそうです。
エゾヤマザクラ
こちらも「江別市保存樹木」のエゾヤマザクラ。
樹高14メートル、直径75センチ、樹齢推定95年、とありました。
千古園内ではこのような貴重な樹木がたくさん残されています。
市内のほかの公園では味わえない独特の雰囲気と歴史を感じられる場所です。
千古園の場所アクセス地図
住所:北海道江別市東野幌