2021年現在、国道275号線の江別市角山〜篠津の区間(江別北道路)は、新石狩大橋の架替えを含む道路拡幅工事が進んでいます。
平成24年(2012年)に工事が開始された江別北道路、橋はいつ完成・開通するのか?と気になっていたところですが、橋の全線開通は2023年(令和5年度)に確定したとのことです。
この記事では事業の詳細と2021年現在の進捗状況についてまとめました。
※追記:2022年8月5日に新橋の運用が開始となります。詳細は以下の記事をご参照ください。
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もくじ
【全線開通年度確定】国道275号「新石狩大橋」「江別北道路」工事の概要[江別市角山〜篠津]
※地図はクリックで拡大表示可
国道275号の江別市角山〜篠津間は「江別北道路」工事事業として、平成24年(2012年)に道路拡幅工事が開始されました(事業化は平成20年度)。
ネックとなっていたのは篠津橋を含む江別市篠津の区間と、石狩川をまたぐ2車線の狭い「新石狩大橋」。
この場所は交通事故の多発区間となっていて、特に追突事故が多いという特徴があります。理由は交通混雑等による速度低下に起因するとのこと。
江別北道路が4車線化されることにより、走行環境および安全性の向上が期待されます。
江別北道路拡大地図
令和2年度(2020年度)更新の一般国道275号線・江別北道路工事区間の拡大地図。
篠津橋を含む江別市篠津1.7kmの区間の4車線化はすでに開通しており、今後は新石狩大橋の橋梁部分とその前後の拡幅工事となります。
新石狩大橋 全線開通年度
2021年現在、新石狩大橋全線開通は「令和5年度(2023年度)」で期日が確定したとの発表がありました。
全線開通により安全性はもとより、物流の面でも大きくアクセス向上となりそうです。
新石狩大橋の様子(2021年6月)
2021年現在の新石狩大橋はどうなっているのか?
少し前の写真ですが、2021年6月中旬に橋を通過したときの様子をリポートします。
※以下、車からの撮影は後部座席から行っています。
江別市篠津側から新石狩大橋へアプローチします。写真は新石狩大橋の北東側から南西方向(橋がある方向)を見たもの。
ちょうど「野菜の駅ふれあいファームしのつ」を出て、右へカーブする部分です。
道路右側(西側)で道路拡幅工事が行われています。
ちなみに「野菜の駅ふれあいファームしのつ」付近までの4車線拡幅工事は既に完了しています。
新石狩大橋と架替え工事付近
新石狩大橋の直前まで来ました。右が建設中の橋梁。
現在の橋の竣工年月は、1968年(昭和43年)10月。完成から今年で53年を迎えようとしています。
現在の新石狩大橋は2車線のみで、歩道も自転車道もない危険な橋となっています。
橋の中央にはアーチ橋(形式:鋼連続合成桁・吊桁・鋼バランストランガー)が見えます。
新しい新石狩大橋
新しい新石狩大橋なので新・新石狩大橋とでも言うのでしょうか。
現在の橋からは少し高くなっているのが分かります。
橋がつながる直前の状況で、断面が見えます。これはこれで貴重な瞬間。
ちなみにこの撮影は2021年6月中旬でしたが、6月30日に全体がつながったそうです。
石狩川を渡り終え、橋が接岸する辺りの様子。
新橋に勾配がついているのが分かります。
江別市角山側から見た新・新石狩大橋接岸部分の様子。
全面開通すると、道路は西側へずれる形になります。
新しい橋には当然歩道も付くでしょうから、サイクリングで江別市から当別町・新篠津村・石狩市・月形町へもスムーズに移動できるようになりそうです。
一般国道275号 江別北道路 事業の概要
事業の目的
- 一般国道275号は、札幌市を起点とし、浜頓別町に至る延長約281kmの幹線道路。
- 江別北道路は、2車線区間のボトルネックによる交通混雑の緩和や交通事故の低減を図り、道路交通の定時性、安全性の向上を目的とした延長3.5kmの4車線拡幅事業。
計画の概要
- 起点 : 北海道江別市角山
終点 : 北海道江別市篠津 - 計画延長:3.5km
- 幅員:22.75m
- 構造規格:3種1級
- 設計速度:80km/h
- 車線:4車線
- 事業主体:北海道開発局
- 全体事業費(総工費):210億円
経緯
- 平成20年度 事業化
- 平成22年度 用地補償着手
- 平成24年度 工事着手 事業再評価
- 平成27年度 事業再評価
- 平成30年度 開通 L = 0.4km
- 令和元年度 開通 L = 1.3km
- 令和 2年度 事業進捗率78%
データ出典:https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/ki/chousei/splaat0000020k69-att/splaat0000020kcb.pdf