JR大麻駅前に新たに、宇宙旅行へ行くための気球を作る工場『岩谷技研 江別気球工場』が開設されました。
場所は以前パチンコ店『シンエイパート2』があった建物で、2022年3月4日、竣工披露式が開かれ気球が公開されました。
当「えべナビ」も竣工披露式に参加させて頂きましたので、当日の様子をリポートします。
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もくじ
気球で宇宙旅行!『岩谷技研 江別気球工場』竣工披露式で工場内部&気球を拝見[江別市大麻中町]
以前パチンコ店だった建物が『岩谷技研 江別気球工場』へと生まれ変わりました!
出入り口は正面ではなく側面にありました。
まるで宇宙船のような雰囲気の出入口扉。SFの世界に迷い込んだような気持ちでワクワクします。
江別気球工場で竣工披露式
多くの報道関係者が集まり、江別気球工場内にて竣工披露式が行われました。
気球について説明をされている岩谷技研・岩谷圭介社長と報道陣の様子。
この気球で宇宙旅行が出来るのかと思うと驚きです。
気球で宇宙旅行を可能にする『岩谷技研』とは?
「株式会社 岩谷(いわや)技研」代表取締役・岩谷圭介(いわや けいすけ)さんは、北海道大学工学部機械知能工学科を卒業された科学者・エンジニア・発明家・作家さんです。
気球で宇宙旅行を目指す事業は、岩谷社長が大学在学中に考え研究開発してきたものとのことです。
岩谷圭介社長 主なプロフィール略歴
- 1986年 福島県郡山市に生まれる
- 2010年 北海道大学で航空宇宙工学を先行、ロケットについて学ぶ
- 2011年 気球の研究開発を開始(創業)
「宇宙事業の実現可能性は気球にこそある」との思いに至る - 2014年 気球による宇宙実験や宇宙映像制作で事業化
- 2016年 「株式会社岩谷技研」設立
- 2020年 第三者割当増資を実施、大型気球開発に舵を切る
- 2021年 特許3件取得
※岩谷技研さんについての詳細は以下の記事でも紹介しています。宇宙動画等あり。
費用わずか100万円で宇宙旅行が可能に
気球を用いた宇宙旅行では、運賃は100万円台を予定しているとのことです。
昨年2021年、宇宙船ソユーズに搭乗し宇宙旅行をした実業家の前澤友作さんが話題となりましたが、その時の費用は同行したカメラマンと二人で100億円を超えたと言われています。
その莫大な費用と比べると、気球の場合は費用がひじょうに安く、また特別な訓練もいらないという点でもたいへん魅力的です。
早ければ2023年度に宇宙旅行サービスが開始される?
発表されている岩谷技研の計画では、早ければ2023年度には宇宙旅行サービスが開始される予定とのことです。
まだずっと先の話かと思っていましたが、もう間もなく誰でも気球で宇宙旅行へ行ける世界になりそうです。
江別気球工場内部の様子
江別気球工場の内部は広々とした空間に、巨大なテーブルが横たわっています。
この作業台の上で気球を作っていくのだそうです。
工場稼働後は一般人の立ち入りが禁止になるとのことで、そういう意味では貴重な一枚。
気球とキャビン
こちらが公開された本物の気球。
バルーン部分や人が乗るキャビンの材質等は、地球が丸く見えるという上空28キロ「成層圏」の過酷な環境(マイナス80~90℃)にも耐える特殊なものが使われているとのことです。
内部にはシートベルトのようなものがあり、これが吊り下げられた状態で乗るとのことです。
将来的にこのキャビンは6人乗り、20人乗り、と大きなものを開発していく予定だそうで、家族同士や学生一クラス単位の宇宙旅行なんてのも実現するのかもしれません。
バルーン部分を見上げてみた様子。この気球が宇宙へ行くのかと思うと不思議な感じです。
ちなみに、気球の安全性は大変高く、仮に気球内のガスが無くなってしまっても、バルーンがパラシュートの形となってゆっくり降りてくるので、とにかく安全なのだそうですよ。
こちらは岩谷技研さんの無人気球によって実際に撮影された宇宙の景色です。
今までは選ばれた人しか青く丸い地球を肉眼で見ることはできませんでしたが、数年後にはあたなもこの景色を実際に見ているかもしれませんね!
今後の岩谷技研さんに注目です!
岩谷技研 江別気球工場の場所アクセス地図
住所:〒069-0854 北海道江別市大麻中町26−22
公式サイト情報
- 岩谷技研/公式サイト