
江別市は2026年10月15日、聴覚や言語機能に障がいのある方が利用する「NET119緊急通報システム」に外部から不正アクセスがあり、登録者の個人情報が漏洩した可能性があると発表しました。
江別市では前日の10月14日にも「江別市防災情報提供サービス」で個人情報漏洩の可能性が発表されており、同じ運営会社のシステムで影響が広がっています。
なお、NET119による緊急通報は現在も利用可能ですが、新規登録の受付は停止されています。
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もくじ
NET119登録者の個人情報が漏洩した可能性
江別市の発表によると、今回不正アクセスが確認されたのは「NET119緊急通報システム」です。
NET119は、聴覚や言語機能に障がいがあるなど、音声による119番通報が難しい方が、スマートフォンなどの画面操作で消防に通報できるシステムです。
火災や救急などの通報内容を画面上で選択し、チャット形式でやり取りできるほか、GPS機能を利用して現在地を知らせることもできます。
今回の不正アクセスでは、登録者の氏名、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が外部に流出した可能性があるとされています。
江別市では、札幌圏消防指令センターで通報の受付業務を行っていることから、札幌市と連携して対応を進めています。
現時点で江別市内の登録者が何人影響を受けたのかなど、具体的な影響範囲は明らかになっていません。
NET119は現在も利用可能 新規登録は停止中
今回の発表で特に注意したいのは、NET119の利用状況です。
江別市は、NET119が市民の生命や財産を守る消防業務の一部を担っていることから、システムの利用を継続するとしています。
現在の利用状況(10月15日時点)
- NET119による緊急通報:利用可能
- 既存登録者による利用:継続可能
- 新規登録の受付:停止中
すでにNET119を利用している方は、引き続き緊急時の通報に使用できます。
一方、新たに利用を希望する方の登録受付については、現在停止されています。
運営会社は全国で最大約1万3,000件の漏洩可能性を公表
システムを運営する株式会社アルカディアは、10月14日15時の発表で、NET119にも第三者による不正アクセスの形跡が確認されたことを明らかにしました。
同社によると、NET119で漏洩した可能性がある個人情報は以下のとおりです。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- FAX番号
- その他、サービス登録時に入力した情報
漏洩の可能性がある個人情報は、全国の対象サービスで最大約1万3,000件と推定されています。
ただし、この約1万3,000件という数字は全国の対象サービスに関する推定値であり、江別市の登録者数や漏洩件数を示すものではありません。
また、アルカディアは10月14日17時12分の更新で、映像通報については現時点で情報漏洩の可能性はないとしています。
前日には江別市防災情報提供サービスでも不正アクセス
江別市では10月14日にも、同じ株式会社アルカディアが運営する「SpeeCAN RAIDEN」への不正アクセスにより、「江別市防災情報提供サービス」の登録情報が漏洩した可能性があると発表していました。
こちらのサービスは、運営会社による調査が完了するまで運用を停止するとされており、災害情報などは江別市公式LINEやホームページなどで発信する対応が取られています。
今回のNET119は、前日に発表された防災情報提供サービスとは異なるシステムですが、同じ運営会社への不正アクセスに関連するものです。
なお、アルカディアは10月15日17時50分更新の第9報で、一部停止していたサーバーが同日15時ごろに復旧したと発表しました。
一方、江別市の防災情報提供サービスについては、市から運用再開の発表は確認できていません。
不審な電話やメール、SMSに注意
江別市は今回の不正アクセスを受け、市民に対して不審な電話やメールなどに十分注意するよう呼びかけています。
特に、身に覚えのないメールやSMSに記載されたリンクを開いたり、不審な連絡に応じて個人情報を入力したりしないよう注意が必要です。
運営会社のアルカディアも、不審な連絡に対して氏名、住所、パスワード、口座情報などを提示しないよう注意を呼びかけています。
江別市は今後、札幌市と連携して調査を進め、影響範囲などが判明次第、改めて情報を公表するとしています。
※2026年10月15日18時時点の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。