江別市内を走るJR北海道・函館本線の沿線には広大な鉄道林(江別鉄道林環境緑地保護地区)がありますが、その一部が売却される可能性があるとのことです。
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野幌駅高架区間の鉄道林をJR北海道が売却?[北海道江別市]
2021年2月17日付の報道で、『野幌駅高架区間の鉄道林 JR北海道が売却含め利活用模索』と題した記事が掲載されました。
それによると、JR北海道は江別市の野幌駅高架区間西側にある「野幌2号林(2万4821㎡)」「大麻5号林(4万54㎡)」「大麻4号林の一部(4158㎡)」の合わせて6万9033㎡の敷地について、江別鉄道林環境緑地保護区の解除を求める区域指定変更の要望書を道に提出したとのことです。
売却の理由として、鉄道防災機能の役割を終えたこと、過去の台風で大規模な倒木が発生して緑の資質を喪失したこと、厳しい経営環境により売却を含めた土地利活用の模索、といったものが挙げられています。
野幌駅~大麻駅間に残る鉄道林の敷地は広大です。江別市は札幌からの利便性の良さから戸建住宅の需要は高く、近年では人口増・土地価格上昇となっています。
函館本線沿線の鉄道林の利活用によっては、さらなる人口増加となるかもしれません。
野幌・大麻地区に残る鉄道林
江別市の鉄道林は現在、高砂駅周辺(野幌駅~江別駅間)に残るものと、野幌駅西方にある白樺通~森林公園駅間(森林公園駅周辺は札幌市厚別区)に残るものがあります。
今回の報道では『野幌駅高架区間西側に所有する大麻5号林と野幌2号林、大麻4号林の一部合わせて6万9033m²の敷地』とあります。
情報によると『野幌2号林』というのが高砂駅周辺(北側鉄西線沿い)で、『大麻4号林』『大麻5号林』が白樺通から西側、野幌松並町~大麻泉町付近の鉄道林だとのこと。
仮に戸建住宅の宅地開発や商業施設ができるとなれば、JR野幌駅に近いこともあり注目が集まりそうですが、『環境緑地保護区』ということもあり、どうなるか微妙なところですね。