飛烏山公園(あすかやまこうえん)は、北海道江別市緑町西2丁目11にある公園です。
広いグラウンドや野球場、テニスコートなどを完備。冬にはスキーやスケートもできます。
その飛烏山公園、公園の名前の由来は東京都北区にある『飛鳥山公園』なのだそうです。
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もくじ
江別『飛烏山公園』の名称は東京の飛鳥山公園が由来?[北海道江別市緑町]
2021年4月の飛烏山公園の様子。写真右手が『飛烏山』で、標高は17.5メートル。日本で15番目・北海道では4番目に低い低山です。
ちなみに江別市にある「唯一の山」だそうです。
この飛烏山についてですが、江別市が発行する『新・江別市史』には以下のように説明されています。
飛烏山 あすかやま
- 明治20年5月、琴似兵村から転任の野崎貞次少佐が、東京の飛鳥山に似ていることから名付けられたもの(『江別屯田兵村史』)。
引用元:新江別市史 資料編 地名の由来 地域の生い立ち P.42より
※太字は筆者による
飛鳥山の名前の由来はどうやら東京にある飛鳥山が由来になっているようです。
東京都北区にある『飛鳥山公園』とは?
東京都北区にある区立公園『飛鳥山公園』は、江戸時代に行楽地として整備された公園。
明治6年3月に日本最初の公園の一つに指定されました。
園内には今話題の人物『渋沢栄一』の旧邸の遺構もあるという歴史的にも重要な場所となっています。
こちらの『飛鳥山』は標高25.4メートルで、「東京で一番低い山」らしいのですが、「飛鳥山」は現在国土地理院の地形図に記載されておらず、公式では港区の愛宕山(25.7メートル)が東京で最も低い山となっているとのこと。
実は私、子供の頃にこの飛鳥山公園へ何度も遊びに行ったことがあります(東京で暮らしていたため)。園内には蒸気機関車・都電荒川線の車両などが静態保存されていて、それらをよく見に行きました。何時間遊んでいても飽きない公園です。
2009年にはなんと、スロープカー『飛鳥山公園モノレール』が運転開始となっています。公園内にモノレールとは驚かされます。
鉄オタなのに乗った事ない電車その3
あすかパークレール
まあこれ、ゴンドラだけどね。
王子駅から山頂まで行けるやつ。
あっという間に山頂着くけど、面白い!
山頂から歩くと公園があって、D51とか昔の都電とか置いてある。#飛鳥山公園 pic.twitter.com/RJ0LSHk46E— こう【川崎市民】MTG(またぎ) (@kou_kwsk_mtg) March 31, 2021
飛鳥山公園モノレール pic.twitter.com/uoYgnGpF6l
— みつお@上野の西郷さん (@mitsuo_ueno) March 21, 2021
この飛鳥山は、歌川広重『名所江戸百景』にも描かれるほどの江戸きっての花見スポットとしても長年親しまれています。
個人的には東京の飛鳥山と江別の飛烏山のどこに似た要素があるのか分からないのですが、江戸時代の姿に何か似た部分があったのかもしれません。
江別の飛烏山はなぜ「烏(カラス)」なのか?
一つ疑問なのは、江別の『飛烏山』がなぜ「烏(からす)」の漢字になっているのか?という点です。
東京の『飛鳥山』は「鳥(とり)」です。
それについても『新・江別市史』に一言説明が載っています。
- なお、現在の都市公園「飛烏山公園」は烏(からす)の字を用いる。なぜ”烏”になったのかは詳らかでない。
引用元:新江別市史 資料編 地名の由来 地域の生い立ち P.42より
江別市史においても、なぜ「烏」の字を用いたのか分からないと書かれています。
東京の飛鳥山と同名になることをあえて避けようとして付けたのか、それとも他に何か理由があったのか…?
いろいろ推理してみるのも面白いかもしれませんね。
ちなみに『新・江別市史』内の表記は何故か「鳥(とり)」の飛鳥山で統一されています。
例言
八、”飛鳥山”については、一般に”飛烏山”と表記されるが、本書においては『飛鳥山神社創立源由書並例祭録事』やその他の資料から、”飛鳥山”で統一した。
引用元:新・江別市史 本編 例言より
江別『飛烏山公園』の場所アクセス地図
住所:〒067-0002 北海道江別市緑町西2丁目11