王子エフテックス江別工場(旧王子製紙江別工場)の横を走っている道路「道道1056号線(江別長沼線)」。
この区間の道路は以前「国道337号線」でしたが、2017年(平成29年)に道道へと降格されました。
少し古い話題ですが、江別の歴史の一つとして書き記しておきます。
スポンサーリンク
もくじ
国道337号から道道1056号線へ降格された王子~角山区間の道路(江別長沼線)[江別市王子・工栄町]
国道337号の北海道江別市王子~江別市工栄町(延長約4.0km)が道道1056号(江別長沼線)へ移管された当時の北海道開発局の資料。
移管日時は平成29年(2017年)4月1日(土)午前0:00。
国道337号線は、北海道千歳市から小樽市に至る一般国道で、地域高規格道路 道央圏連絡道路に指定されています。
江別市の石狩川を渡る「美原大橋」を含む美原バイパスがまだ無かった当時、国道337号は長沼方面から国道12号線に合流した後、王子から石狩川沿いを北上して国道275号に至り、当別方向へ抜けていました。
美原バイパスが完成した2011年からはそちらが国道337号となったのですが、なぜか2017年4月に移管するまで当別方向へ北上する国道337号が2つ存在するという状況でした。
王子~工栄町の区間がなぜ三原バイパスが完成したと同時に道道1056号に移管されなかったのかは謎です。
2021年現在の道道1056号(江別長沼線)
江別市内における道道1056号(江別長沼線)の地図です。
道道1056号の起点は国道275号との交点(江別市工栄町)で、王子エフテックス江別工場の横を通過して国道12号線に合流。
国道12号は重複区間となり、江別市東光町で南下します。
また、南大通りも道道1056号線の枝線となっています。
「南大通大橋」開通前までは、東光町と上江別で途切れた状態だったのですが、橋の開通により枝線がつながったことになります。
道道1056号の一部が国道337号線だった頃の地図
1997年発行の地図。王子から工栄町を通る道道1056号が国道337号だったことが分かります。
ちなみにこの地図では若草町に「王子製紙社宅(現・戸建住宅地)」が、牧場町には「北電社宅(現・江別蔦屋書店)」が表記されています。
また江別駅前にセイコーマートが表記されているのも興味深いですね。この頃はまだ営業していたのでしょうか。
道道1056号 王子エフテックス江別工場付近の様子(2021年6月)
国道12号と道道1056号線の交差点手前の様子。歩道も狭く(雑草に埋もれている)たいへん狭い道路です。
案内標識には国道337号から道道1056号に表記を張り替えた跡が見えました。
国道12号と道道1056号線の交差点。写真を横切っているのが国道12号で、中央奥へ伸びているのが道道1056号。
道道1056号の様子。右手は王子エフテックス江別工場の敷地です。
かつて国道だったとは思えないほどの細くガタガタの道路となっています。
歩道も片側のみで狭いです。
国道337号の名残(案内標識)
飛鳥山公園(江別市緑町西)南、青年センター付近の道路に国道337号の跡が残る案内標識を見つけました。
うっすらと国道337号の数字が見えます。
以前は右が「月形」と表記されていましたが、方向が逆に表記されるようになったのですね。
というわけで、国道337号から道道1056号へ移管されたという話題でした。