江別市にあるレンガ製造会社『丸二北海煉瓦(本社:江別市野幌代々木町)』が、本年度(令和3年度)をもって煉瓦・農業用土管の製造を中止するとのことです。
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もくじ
江別の煉瓦工場『丸二北海煉瓦』レンガ製造から撤退へ
丸二北海煉瓦公式サイトでは、本年度(令和3年度)をもって、煉瓦・農業用土管の製造を中止すると発表されています。
これに伴い、他事業も縮小していくとのこと。
北海煉瓦の製造撤退により、レンガの街・江別市にあるレンガ工場は『米澤煉瓦』『昭和窯業』の2社のみになります。
在庫処分セール開催予定
北海煉瓦のレンガ工場閉鎖に伴い、4月下旬に工場にて煉瓦の在庫処分セールを開催する予定とのことです。
北海煉瓦の有名建築『ガラス工芸館』
江別市野幌代々木町の野幌グリーンモール内にあるレンガ建築『ガラス工芸館』は、1945年頃に北海煉瓦によって建設されたものです。
「旧石田邸」とも呼ばれるこの芸術的な建物は、1994年に現在地に移築・修繕され、江別市の代表的な観光スポットとなっています。
最盛期には15社あった?江別市のレンガ工場 一覧表
江別市の野幌周辺には明治時代から多くのレンガ工場が作られ、最盛期の昭和25年には15社を数え、また明治24年から延べ30社が存在したと言われています。
※年度は操業年度
- 江別太煉化石工場 明治23年
- 北海道炭鉱鉄道(久保組) 明治31年
- 石狩煉瓦(北海道窯業に吸収合併) 昭和17年
- 北海道窯業(北海道炭鉱鉄道から改組) 大正14年
- 東崎煉瓦工場 明治42年
- 沢村煉瓦工場 明治43年
- 館脇レンガ工場 明治33年
- 岩田工場 大正5年
- 野幌煉瓦(館脇レンガと岩田工場が合併) 昭和2年
- 野幌陶管製作所 昭和16年
- 野幌煉瓦陶管(野幌煉瓦と野幌陶管製作所が合併) 昭和49年 ※本社は江別市で現存。工場は沼田。
- 北部窯業(米沢煉瓦の前身)不明
- 馬場崎煉瓦工場 明治43年
- 坪松窯業(馬場崎煉瓦工場から改組) 大正14年
- 沢村煉瓦工場 明治43年
- 三浦煉瓦工場 大正7年
- 河野煉瓦工場(三浦煉瓦工場から改組) 大正9年
- 布川煉瓦工場(河野煉瓦工場から改組)※後に北海煉瓦合資会社に(現存) 大正10年
- 肥田製陶 昭和16年
- 北海道土地改良土管 昭和16年
- 北海道開発 昭和22年
- 日進工業 昭和21年
- 国安瓦工場(野幌陶芸社) 昭和21年
- 杉江製陶所 昭和25年
- 野幌窯業 昭和25年
- 小森陶磁器研究所
- 小坂煉瓦工場 大正14年
- 佐藤煉瓦工場 昭和3年
- 報国窯業(佐藤煉瓦工場から改組) 昭和11年
- 吉田農業土管製作所(報国窯業から改組) 昭和32年
- 北海道農材工業 昭和38年
- 道立工業試験場野幌分場 昭和42年
参考:江別のれんが
現存する江別市内のレンガ工場
丸二北海煉瓦の製造撤退に伴い、江別市内で稼働している工場は以下の2社のみとなります。
- 米沢煉瓦(昭和14年4月操業)
- 昭和窯業(昭和15年操業)
丸二北海煉瓦第2工場の場所アクセス地図
住所:〒069-0822 北海道江別市東野幌213