江別市王子にある「王子エフテックス江別工場(旧 王子製紙)」は、明治41年(1908年)に創業した道内最古の製紙工場(創業時は富士製紙株式会社)。
かつては王子専用線という引込線の鉄道も走っていた歴史ある工場ですが、工場裏側の石狩川沿いに進むとレンガ造りの古い建築物が見えるとのことなので行ってまいりました。
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もくじ
「王子エフテックス江別工場(旧王子製紙)」道内最古の工場に残る巨大レンガ建築
王子エフテックス江別工場(江別市王子)裏側にある石狩川堤防沿いを歩いていくと、物々しい巨大な工場施設が見えます。
よく見ると工場内部にレンガ造りの建物がありました。
写真を見直して気がついたのですが、上記写真の左側にも見切れた形で煉瓦建築があります。
なんとも古そうな煉瓦造りの巨大倉庫が並んでいます。
写真左側の見切れた部分に1棟、白い建物で隠れていますが、それを含めて全部で3棟が連なっているようです。
この煉瓦倉庫は、創業の翌年1909年(明治42年)の建築だと言われています。
野幌煉瓦を使用した現存する建物としては最古のものだそうで、歴史的に重要な建築物です。
中央のレンガ倉庫拡大。屋根の上にさらに屋根がつく「越屋根」となっているのが特徴的です。
出入り口の扉も天井もかなり高く造られているようです。
右側の建物拡大。ここまで大きなレンガ造りの建物はレンガの街といわれる江別市内でも珍しい。
もっと近くで見てみたいですが工場敷地内ですのでもちろん近づけません。
実に神々しいまでの巨大レンガ建造物です。
王子エフテックス裏側 石狩川の風景
王子エフテックス江別工場のレンガ建築が見える辺りから後ろを振り返ると、千歳川と石狩川の合流地点が見えます。
護岸は最近改修されたのか、とてもきれいでした。
それにしても川沿いの築堤の低さに驚きます。北海道の築堤ではこれくらいが一般的なのでしょうか。
美原大橋
さらに、ちょっと距離がありますが江別市を代表する橋「美原大橋」も見ることができます。
この日は生憎の小雨という天気でしたが、晴れた日にはさぞ気持ちの良い風景でしょう。
江別の歴史を支えた王子エフテックス江別工場
江別市の歴史、ひいては日本の歴史を語る上でも重要な王子エフテックス江別工場。
裏側から見える威風堂々とした工場の姿を最後に貼り付けて記事を終わりたいと思います。
王子エフテックス江別工場の場所アクセス地図
住所:〒067-0001 北海道江別市王子2−3−1