ガソリンスタンドを越えて国道12号線に出たところ。
この部分は不自然なS字カーブになっていますが、王子製紙専用線の線路と踏切があったなごりで曲がっています。
線路があったことを知らない人からしたら、なぜこの部分が不自然に曲がりくねっているか分からないですよね。
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もくじ
王子製紙江別工場専用線の廃線跡を歩く(3)
国道12号のS字カーブ付近から南側を振り返り見た写真。ガソリンスタンドの敷地。
この写真の左側フェンス沿いが廃線跡です。
国道のS字カーブと地下道
国道のS字カーブには歩行者用の小さな地下通路が設けられています。
北海道らしからぬ細い歩道と階段になっていますね。
江別競馬場の歴史が垣間見える通り
国道12号線をくぐる地下通路の名前は『競馬場通り地下歩道』とありました。
江別に競馬場があったの?と疑問に思うところですが、実はあったのです。
現在の「飛鳥山公園」が「旧競馬場」でした。
江別競馬場
現在の江別市である札幌郡江別町では、1885年に学校通りにおいて直線コースの祭典競馬が始まり、1890年には江別駅東方に円形馬場が設置され、1910年には飛鳥山(現在の飛鳥山運動公園)に移転、1927年の地方競馬規則公布後は札幌産馬組合が主催し地方競馬として開催され、1933年には駅より2kmの距離に移転したものの、1939年の軍馬資源保護法が公布されたのに伴い廃止された。
Wikipedia:江別競馬場
ちなみに「競馬場通り」というのはこの地下歩道西側の出入口付近から江別第三小学校と江別市郷土資料館の間を通って飛烏山公園に至る約400メートルほどの道路のことです。
国道12号線・北側の廃線跡
国道を渡り、道路と並走する廃線跡地。
何かに活用されることもなく、雑草が生えた細長い敷地が続いています。
スペース的には線路が複数本あったような跡に見えますが、この辺りから側線があったのでしょうか。
更に先に進むと空き地はどんどん広くなります。
この辺りが工場に向けて専用線の線路が何本も分岐していた場所です。
王子エフテックス江別工場手前、道道1056号
廃線跡は王子エフテックス江別工場(旧王子製紙江別工場)の敷地内へと続いています。
ここが一般市民が辿れる廃線跡の終着点となります。
ちなみに工場手前を横切っているのは道道1056号線。
フェンスには線路の入口の名残なのか錆びついた門が複数並んでいました。
線路跡に残る錆びついた扉。かつては貨物列車が出入りするたびにこの扉が開閉されていたのでしょう。
この先に続く王子エフテックス江別工場内の廃線跡も見てみたいものです…。