江別市に残る煉瓦積みの火薬庫と二宮金次郎像を見に行ってきました。
場所はJR江別駅からほど近い江別市立江別小学校の南東。
小学校の体育館前の道路を挟んだ緑地に忽然と煉瓦積みの建物が立っています。
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史跡 火薬庫
建物の手前には「史跡 火薬庫」と書かれた標柱と、「火薬庫(屯田兵第三大隊本部跡)」と書かれた説明板が立っていました。
煉瓦積みの建物はつまり「火薬庫」で、江別に置かれた屯田兵第三大隊本部の歴史を伝える唯一の歴史的建造物ということです。
説明板による火薬庫の要点は以下のとおり。
- 江別市指定文化財第二号
- 明治11年に江別に初めて屯田兵が入地
- 明治20年に第三大隊として独立
- 第三大隊本部は今の江別小学校のある萩ヶ岡に置かれる
- 屯田兵解散後に大隊本部の建物は移設され他の施設として利用されたが昭和9年1月に焼失し、火薬庫だけが残る
- 火薬庫は明治19年竣工と推定
- レンガに「S」の刻印があることから白石の鈴木煉瓦製と思われる
火薬庫全体。
鉄道好きからすると、駅構内でたまに見かける危険品庫(ランプ小屋)とまさに同じ形で親しみがあります。
左から見た火薬庫。堂々とした佇まい。
写真では分かりにくいですが、意外と上背があります。
立派な瓦屋根と軒蛇腹。
一部鉄骨で補強されています。
林の中に二宮金治郎像
火薬庫がある場所から左上に視線を移すと、木々に隠れて二宮金次郎(二宮尊徳翁)像が立っていました。
二宮尊徳翁像、拡大。
山の上から子供たちを見守っているように見えます。
土台には「勤倹力行(仕事に励みつつましやかにし、精一杯努力することの意)」の文字が刻まれていました。
土台はかなり古そうですが、上に乗った像は新しく見えます。
調べてみると、以前あったコンクリート造りの二宮金次郎像は損傷が激しかったことから2007年に修復されたとのことです。
全国で無くなっていっている二宮金次郎像を新たに作りなおすというのは素晴らしいですね。
火薬庫・二宮金次郎像がある場所 アクセス地図
住所:北海道江別市萩ケ岡