
北海道江別市の主要駅であるJR北海道・函館本線「江別駅」は江別市萩ケ岡にありますが、それとは全く別の位置に、かつて江別と当別を結んでいた鉄道「江当軌道」の「江別駅」が存在していました。現在の駅跡(廃線跡)はどうなっているのか見に行ってみました。
※撮影は2022年11月末
※本記事は別媒体にてえべナビ名義で2023年1月に掲載されたものを再編集したものです。
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江別と当別を結んでいた「江当軌道」狭軌762mmのミニ鉄道

「江当軌道(えとうきどう)」は、かつて北海道石狩郡当別村(現当別町)と札幌郡江別町(現江別市)を結んでいた私鉄の軌道路線。
1927年(昭和2年)8月18日に江別~当別間(11.3km)の営業を開始。そして国鉄・札沼線が石狩当別駅まで開通した直後の1936年(昭和11年)5月1日に廃止されました。
路線は、前年の12月20日から翌年4月末まで積雪のため運休となっていたため、実質1935年12月で運行終了となっていたようです。
正式な廃止日まで含めてもわずか9年弱という短命に終わった幻の鉄道路線。江別市民でも存在を知っている方は少ないのではないでしょうか。
江当軌道・江別駅の場所

江当軌道・江別駅の場所は、JR江別駅から北西の方向へ進み、石狩川を渡った先にありました。
かつてそれぞれの江別駅間を結ぶバスが運行されていたそうです。
江当軌道・江別駅廃線跡

こちらが江当軌道・江別駅があったとされる廃駅跡地。
場所は江別市篠津で、写真左手奥に石狩大橋が架かっています。石狩川を渡ったすぐの場所に駅があったようです。

石狩大橋のたもとには、駅跡を示す標柱が立っています。「株式会社まつざき土木工業」さんの手前付近です。

「史跡 江当軌道 当別町との交通機関」と書かれた標柱。場所を示す以外、鉄道の遺構等は何も残っていません。

標柱は江別市教育委員会により平成元年(1989年)7月に建てられたようです。

標柱の前から石狩大橋の方向を見たところ。かつて江当軌道が走っていた頃は、この江別駅から現在のJR江別駅付近(会社通り)まで連絡バスが走っていました。
江当軌道・江別駅からJR江別駅までの距離は約3キロほど。歩けない距離ではないですが、ちょっと離れすぎていますよね。

標柱より左手・当別方向を見たところ。かつてこの先の北へ向かって線路が延びていたようです。
少し先に進むと江別市立北光小学校があります。
周囲は農地が広がっており、たいへん長閑な景観が楽しめる場所です。

標柱が立っているすぐ側には、ニューしのつバス(新篠津村営バス)「農協支所前バス停」があります。バスは一日3往復ほどしか走っていないため、観光目的で利用するのは少々難しいかもしれません。
※ニューしのつバスは全便、土曜・日曜・祝日及び高校休み期間(春休み、夏休み、冬休み等)は運休となります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
参考:村営バス(ニューしのつバス)の運行状況、時刻表、料金表について

標柱の周辺で唯一営業しているお店、JA道央 江別園芸資材店。自販機があります。
車で来れば、ここから西へ進むと「町村農場ミルクガーデン」もありますので、ドライブのついでにかつてあった江別駅に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
江当軌道全駅訪問記は以下。
江当軌道・江別駅情報
住所:〒067-0055 北海道江別市篠津56



