江別市王子という地名にもなっている、江別市と共に歴史を歩んできた製紙工場、『王子エフテックス江別工場(旧王子製紙)』。
その伝統ある『王子エフテックス江別工場』でのラジオ収録(ブリックレディオ)と、工場内見学に同行させていただきました。
今回は工場内の様子とラジオ収録についてをご紹介。次回、工場内を走っていたという鉄道・王子製紙江別工場専用線の廃線跡の現状についてリポートします。
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もくじ
『王子エフテックス江別工場』内部見学&ラジオ収録に同行![Brick Radio]
おなじみ江別の駄話ラジオ『Brick Radio(ブリックレディオ)』の収録が、王子エフテックス江別工場で行われました。
今回のゲストである大野工場長からは、王子エフテックス・王子製紙の変遷や製品についての貴重なお話を聞くことが出来ました。
ぜひ上記のリンク先のブリックレディオをお聞きください!
さて、ラジオの収録後に私達は工場長の案内のもと、工場の中を見学させて頂きました。
王子エフテックス江別工場の歴史
江別市王子にある『王子エフテックス江別工場』の簡単な歴史を以下に記します。
- 1908年(明治41年)11月 富士製紙の第五工場として「江別工場」操業開始。北海道内では最初の製紙工場。創業当時は「江別村」。
- 1909年(明治42年)2月 富士製紙第五工場(後の王子製紙江別工場)専用鉄道、運用開始。当時の総延長は5.53kmだったという。
- 1933年(昭和8年)5月18日 王子製紙に合併。「王子製紙江別工場」に。
- 1944年(昭和19年)5月 軍需工場への転換のため「王子航空機株式会社」が設立。飛行機工場へ転換。木製戦闘機「キ106」製作へ。
- 1945年(昭和20年) 終戦後、GHQが軍需企業の生産活動を全面的に禁止、王子製紙とその傍系会社は制限会社に指定され、江別工場が操業できず。
- 1947年(昭和22年)12月 北日本製紙産業株式会社が設立され、製紙工場として再出発。
- 1970年(昭和45年)9月1日 王子製紙に合併。
- 1986年(昭和61年)5月6日 専用鉄道廃止。晩年の鉄道線路の総延長キロは1kmほどに縮小されていたようです。
- 2012年(平成24年) 王子エフテックス株式会社に社名変更。
江別市がまだ「村」だった頃から操業していた江別工場。激動の歴史を生き抜き、現在の江別の発展を支えた偉大な工場です。
戦時中は木製戦闘機「キ106」の製作など、日本の歴史を語る上でも重要な場所であると言えます。
そんな歴史ある現・王子エフテックス江別工場の内部の様子、そして廃線跡の様子を見学させて頂きました。
王子エフテックス江別工場内
こちらは王子エフテックス江別工場の正面入口を入ったところ。
工場関係者しか入れない場所に、ついに潜入!このドキドキ・ワクワク感が伝わるでしょうか?
出入口でブリックレディオ用の記念撮影。
3人並んだ左から三ツ井瑞恵さん(Ebetsu Second Project)、大野直孝工場長、龍田昌樹さん(龍田工務店)、手前で撮影している方は影のプロデューサー・ヤマザキケイタロウさん(PRIONDE)。
龍田さんが王子エフテックス江別工場の関係者にしか見えませんね。
出入口正面を真っすぐ進んだところの工場風景。
明治時代から続く工場の歴史の重みを感じる風景でもあります。
紅白に彩られた巨大な施設。こちらは『蒸解釜』というもので、木材チップを釜で煮て繊維とりだす場所とのこと。
ちなみに、ラジオの中でも語られておりましたが、江別工場でのパルプの生産は2021年12月を持って終了となります。
江別では王子エフテックス江別工場からの匂いは有名ですが、それが無くなるとのことですよ。
この後、紙を作る巨大な機械『抄紙機』の見学をさせて頂きましたが、撮影禁止の場所であるため写真はありません。
というわけで、簡単ではありましたが、大人の社会科見学・製紙工場編でした。
次回、王子エフテックス江別工場に残る『王子製紙江別工場専用線』鉄道廃線跡の痕跡を探します!
追記:以下の記事へ続きます!
王子エフテックス江別工場の場所アクセス地図
住所:〒067-0001 北海道江別市王子1
Brick Radio Vol.82 2021年11月10日放送『巨大工場!王子エフテックス!』視聴リンク
- vol.82 Brick Radio2021年11月10日「巨大工場!王子エフテックス!!」/note
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