北海道江別市にお住いの方、そして保存車両マニアの方ならおそらく誰もが知っている謎の蒸気機関車(SL)。
江別市文京台31にあったコンビニ「スパー(現閉店)」の駐車場に十数年、ブルーシートに覆われた状態で放置されていました。
この蒸気機関車がクレーンで釣り上げられている!という情報が2017年10月25日の昼過ぎに、TwitterやFacebookで報告されていました。
歴史的瞬間が今訪れている!そんなわけで私も遅れて見に行ってみました。
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ついに姿を現した謎の蒸気機関車!
江別市文京台・原始林ボウルの隣りにあった「スパー江別文京台店(閉店)」の駐車場に行ってみると、クレーンで吊り上げられた蒸気機関車はトレーラーに乗った状態でした。
SLを覆っていたブルーシートが取り払われ、黒々とした重厚な車両が陽の光にさらされています。
まさかこの目でシートが外された蒸気機関車を見ることができると思っていなかったので、感動で震えます。
突然現れた蒸気機関車に驚いたのは私だけではないようで、通り過ぎていく多くの人がスマホやカメラで写真を撮っている姿が見受けられました。
撤去作業により古レールも無くなる
蒸気機関車が乗っていた古レールが撤去され、トラックに積まれている最中でした。
レールはどこへ持っていくのでしょうか?
雄別炭鉱茂尻鉱業所102号機
「102」と書かれたプレートが付いている蒸気機関車。
雄別炭鉱茂尻鉱業所専用鉄道で使用されていた40トンCタンク機関車(1942年立山重工製)です。
この蒸気機関車は、江別に住む個人のコレクション(山田コレクション)の一部とされています。
山田コレクションについては下記リンクの記事をご参照ください。
【蒸気機関車?】コンビニ駐車場にブルーシートで覆われた謎の車両[北海道江別市文京台(大麻地区)]
横から見た保存車両。
煙突がない状態ですが移動のために外しているのでしょうか。
雄別鉄道の社紋(ロゴマーク)と「102」のナンバープレート。
シートに覆われていたせいか、思ったほどヒドイ状態ではないように見えます。
反対側から見たSL全景。
C形なので動輪が3つ、ややコンパクトな蒸気機関車です。
数奇な運命を辿った102号機、妖しさと美しさが同居した不思議な雰囲気を放っています。
撤去されたSLはどこへ…?
SLとレールが撤去され、PC枕木だけが残っていました。
どことなく寂しさを感じます。
ところでトレーラーに乗った蒸気機関車はどこへ行くのでしょうか…。
買い手がついて保存されるのか、はたまた処分されてしまうのか…。
謎の蒸気機関車は、さらなる謎へ向かって走り去ろうとしています。
追記:移動先が判明!
【続報】江別の謎の蒸気機関車、市内の別の場所へ移動!わずかなお披露目の後再びブルーシートの中へ