江別市2条一丁目の千歳川沿いにある「史跡 石狩川汽船 江別の水運と倉庫群」標柱（昭和63年［1988年］10月建立）。
ここにはかつて「江別港」という川の港があり、たくさんの倉庫が並んでいた場所です。
2020年7月現在は「旧岡田倉庫」「筒井１号倉庫」が残されています（※「旧大久保倉庫」は2020年4月に撤去）。
今後、旧岡田倉庫は解体移築予定で、筒井一号倉庫は解体撤去される予定となっています。
というわけで、千歳川沿いに残る江別の倉庫群、2020年7月現在の様子をリポートします。
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江別港の倉庫群「旧岡田倉庫」「筒井１号倉庫」解体撤去前に見に行ってみた［江別市2条1丁目］
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江別市2条1丁目に残る「旧岡田倉庫」。現在は「アートスペース外輪船」として活用されています。
札幌軟石を使った石造りの立派な倉庫です。妻面破風下に「岡田」の文字が残っています。
明治30年（1897年）竣工のこの建物、札幌軟石建物としては札幌市に現存するものよりも古いのだそうです。
江別市指定文化財第8号に認定されています。
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120年以上経過している建物とは思えないほど状態が良いです。
今後この倉庫は一旦解体され移築される予定とのことです。移転先の場所は未定。
旧岡田倉庫の隣りにあった「旧大久保倉庫」は2020年4月に撤去。倉庫周りに建っていた住宅も取り壊され、奥で新しい建物が建設中でした。
旧大久保倉庫
2020年4月の撤去直前に撮影した旧大久保倉庫。旧岡田倉庫に寄り添うように建っていました。
貴重なレンガ造り倉庫だっただけに、撤去は残念…。
江別港跡
旧岡田倉庫などが並ぶ向かいの千歳川の風景。かつてここに江別港がありましたが、遺構は何も残っていません。
写真奥に見えるのが新江別橋で、左奥に見えるのが王子エフテックス江別工場（旧王子製紙）。
旧筒井1号倉庫（江別市3条1丁目）
もう一つ残されている巨大倉庫「筒井1号倉庫（旧新篠津村産業組合農業倉庫）」はレンガ造りの建物です。※クリックで拡大表示可
大正初期に建てられたものだそうです。
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手前の出入り口に屋根が付いていた跡が残っていますね。
全体的にヒビなどが多く見受けられます。
ぜひ拡大表示してレンガ積みの美しさを見てみてください。
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この巨大で立派なレンガ造りの倉庫ですが、今後解体撤去される予定です。
いつ頃解体されるかは不明ですが、この勇姿を見られるのもあと僅か。
筒井倉庫解説動画
筒井産業倉庫については解説動画がありました。
堤防整備計画進行中
今回の倉庫群撤去・移設は、河川堤防整備計画によるものだそうで、築堤の幅は最大で30メートルほど広がるようです。
数年後にはこの堤防風景もガラリと変わっていることになります。
ということで、千歳川沿いに残る倉庫群の様子をリポートしました。
最後に筒井1号倉庫前から見た新江別橋と千歳川の風景を貼って終了とさせていただきます。
それにしても素晴らしい景色ですね。
