
江別市は2026年10月30日(金)、「令和8年度第1回江別市緑化推進審議会開催結果」を公開しました。今回の審議会では、北海道情報大学と北翔大学にある計3本の樹木を新たに保存樹木として指定することや、角山のシロヤナギを指定樹木に選定すること、湯川公園のキリの保存樹木指定を解除することが了承されました。
審議会は2026年10月2日(金)に開かれ、現地視察を行ったうえで議事を実施。保存樹木制度の運用や、既存樹木の維持管理についても意見が交わされています。
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もくじ
北海道情報大学と北翔大学の3本を保存樹木に指定することを了承
今回、保存樹木として指定することが了承されたのは、北海道情報大学のミズナラ、北海道情報大学のミズキ、北翔大学のメタセコイアの計3本です。
江別市の公式「保存樹木」一覧では、これら3本はいずれも保存樹木候補の「指定樹木」として掲載されており、北海道情報大学のミズナラは指定No.138、ミズキは指定No.139、北翔大学のメタセコイアは指定No.140です。所在地は、北海道情報大学が西野幌59-2、北翔大学が文京台23-3(北翔大学図書館前)となっています。
会議録によると、保存樹木への指定は、指定樹木として選定してから10年を経過し、健全で、かつ樹容がすぐれている樹木について行うものです。審議会では現地視察を踏まえ、3本を保存樹木に指定することが了承されました。
あわせて、北海道情報大学のミズナラとミズキについては、対象の木だけでなく周辺の樹林環境も含めて保全に配慮してほしいという意見が委員から出され、市側は大学に伝える考えを示しています。
角山のシロヤナギは新たな指定樹木として選定へ
今回の審議では、江別市角山のアースドリーム角山農場にあるシロヤナギを、新たに指定樹木として選定することも了承されました。
会議録では、委員から主幹部分の穴や腐朽の見え方について質問が出ましたが、市は、主幹に穴があることは確認しているものの、樹木全体として落葉や枯死の兆候は見られず、活力は維持されていると説明しています。
そのうえで、市民の安全確保を前提に、緑化専門員による定期巡視と、所有者への適切な維持管理の依頼を続ける方針が示されました。
湯川公園のキリは保存樹木の指定解除を了承
一方、野幌寿町の湯川公園にあるキリについては、保存樹木の指定を解除することが了承されました。
会議録によると、このキリは既に枝の大部分が落とされており、所管課には伐採の意向があるとされています。委員からは、安全面から指定解除はやむを得ないとの意見が出た一方、根元から出ているひこばえを生かして再生させる可能性についても意見が交わされました。
審議会では、指定解除を了承しつつ、伐採する場合でも、少しでも再生を促す形で管理してほしいという意見でまとまりました。ひこばえを生かすなら、伐採時に根や株を傷めないよう配慮が必要だという指摘も出ています。
また、この場所にかつて保存樹木があったことを分かる形で残せないかという意見もあり、市は所管課に審議会の意見を伝えるとしています。
東光町のイチョウと錦山天満宮のナナカマドはすでに指定解除
このほか審議会では、すでに保存樹木の指定を解除した2件について報告もありました。
東光町のイチョウは、所有者による伐採で樹木が消失したため指定解除となりました。会議録では、本来必要となる指定解除申請書の提出がないまま伐採されたため、市が所有者に注意したことも記されています。
また、錦山天満宮のナナカマドは、樹体腐朽のおそれがあるとして2026年1月21日付で指定解除申請が出され、市が状態を確認したうえで指定を解除。こちらもすでに伐採済みとされています。
市は再発防止策として、保存樹木の所有者に対し、年1回、適切な維持管理や必要な手続きについて注意を促す文書を定期的に送る方針を示しました。
保存樹木制度の運用と管理上の課題も議論
会議録では、保存樹木や指定樹木の管理をめぐる課題についても意見が出ました。
市の説明によると、保存樹木または指定樹木の管理者には、1本当たり2,500円の管理料が支払われています。また、市の緑化専門員が年1回、すべての保存樹木・指定樹木の状態を確認しているほか、相談があった場合には現地確認や簡単な処置も行っているとのことです。
一方で、委員からは、高齢木が多く長期保存が難しいことや、民有地の所有者に管理負担があることなども指摘されました。市は、既存樹木の維持とあわせて、新たな指定樹木候補の掘り起こしも続けていく考えを示しています。