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【蒸気機関車?】コンビニ駐車場にブルーシートで覆われた謎の車両[北海道江別市文京台(大麻地区)]

      2017/10/26

コンビニ・スパーの駐車場
江別市文京台、国道12号線と文教通り(北翔大学入口付近)の交差点にあるコンビニ「スパー(SPAR)」駐車場。

そこにブルーシートに覆われた謎の物体が置かれています。

今回はこの謎の物体=蒸気機関車について追跡したいと思います。

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北海道江別市文京台に放置された謎の蒸気機関車

謎の蒸気機関車
大きさや形から見て、どう考えても蒸気機関車(SL)であることがうかがえます。

なぜこんな所に車両が置かれているのでしょうか?

 

蒸気機関車裏側
車両の裏側。

ブルーシートは何枚か重ねてあるのでしょうか。

相当厳重に縛られています。

 

古レールと枕木
蒸気機関車は木枕木、PC枕木の上に敷かれたレールに支えられています。

 

大麻の蒸気機関車は一体何なのか?

この汽車は噂によると2000年頃から置かれているらしい。

ブルーシートは冬の間だけではなく春夏秋の間も姿を見せること無く一年中覆われたままです。

つまり一般人が見られるものではなく、ただ置かれているだけなのです。

 

いろいろ調べてみるとわずかばかりの情報から以下の様なことが分かりました。

 

この保存車両はどうやら江別市在住の鉄道車両コレクター山田さんが所有する「山田コレクション」の一部であり、2000年にはなんとヤフーオークション(現ヤフオク)に出品されたこともあるとのことです。

当時は「本物の蒸気機関車がオークションで出品されている!」と鉄道マニアをたいそう驚かせたらしい。

その時の出品情報には以下のようなデータがありました。

  • C型蒸気機関車
  • 1944年製
  • 立山製作所製造
  • 全高3.8m・全長9.5m・重量29t
  • 北海道茂尻炭鉱で使用
  • 北海道江別市、現地渡し、倉庫内保存、保存状態良好
  • 最低落札価格:2,000,000円

参照:オークション「独断と偏見の独り言」

 

結局オークションでは買い手がつかなかったのか、その後はずっとこのコンビニの駐車場に長い間置かれているようです。

そして何故この場所に置きっぱなしにできるのかも謎です。

 

茂尻炭鉱の蒸気機関車?

大麻の蒸気機関車はオークションに出品された茂尻炭鉱の蒸気機関車なのかは、結局のところ中身が見えないのではっきりしません。

が、外見の形と山田さんが所有している車両データ(ネットを調べるとかなりでてきます)から分析した鉄道マニアの方々からすると「まあそうだろう」と言われています。

 

では茂尻炭鉱の蒸気機関車はどのような経過を辿ったのか?

調べると、かつて売りに出された車両を山田氏が買い取ったことが分かりました。

 

まず「鉄道ピクトリアル」237巻(1970年5月号)82ページに『Cタンク機売ります - 茂尻炭坑(株)小松』という告知が出たようです。

参照:鉄道ピクトリアル目次一覧

 

そして翌年の1971年、北海道新聞の記事に以下の様な記事と2枚の写真が掲載されます。

老SL命拾い 江別のマニア引き取る 旧雄別茂尻砿のC-40型
〝玉のコシ〟の大型トレーラーに乗った102号蒸気機関車

参照:フォト海道(道新写真データベース)

 

25年ぶりにヤマを離れ、山田さんに引き取られたC-40型蒸気機関車

参照:フォト海道(道新写真データベース)

 

販売譲渡前までの経緯を合わせると、「40トンCタンク機関車102」の変遷は以下のようになります。

日本冶金工業

三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道

雄別炭礦茂尻炭砿専用線

山田コレクション

 

 

山田コレクションとは?

保存車両の持ち主と噂されている山田さんの「山田コレクション」とはそもそも何なのでしょうか?

どうやら北海道江別市在住の山田さんという鉄道マニアの方が、1970年代を中心に数々の本物の車両(主にSL)を買い取って保存しており、その数はなんと分かっているだけでも15両あると言われています。

その車両群を通称「山田コレクション」と呼ばれています。

 

実は鉄道ファンの間では結構有名で、鉄道車両の売却・譲受というのは鉄道雑誌や新聞等のデータに掲載されます。

なので個人に渡ったことも一般に知られるのです。

1970年代に何度も雑誌や新聞に譲渡先として山田さん自身のお名前や”江別市個人”という表記が出現し、鉄道車両マニアの間では知られた存在となっていたわけです。

 

かれこれ40年以上も誰にも見せられること無く保存されているとされる「山田コレクション」の車両群。

長年謎に包まれ情報も何もなかったのですが、2011年10月に驚きの発表がされます。

「山田コレクション」の車両群を「日本鉄道保存協会」が管理する運びとなったのです。

 

「山田コレクション」とは北海道・江別にお住まいの山田建典さんが私財を投じて集めてきた道内の蒸気機関車を中心とした実物車輌群で、1970年代からさながら都市伝説のごとくその存在が噂されてきたものです。

4122号機を含む2輌の4110形、2輌のB6、9615など5輌の9600形、夕張鉄道の12号機や雄別鉄道のC11など12輌の蒸気機関車と、客車、貨車、除雪車など総計15輌に及ぶコレクションはこれまでまったく公開されることなく、またその存在も秘匿されてきました。

日本鉄道保存協会では十数年前からこの歴史的コレクションの行方を見守り、山田さんご本人ともたびたび協議を重ねてまいりましたが、近年ご本人の体調不良もあり、今年になってからその所有が日本鉄道保存協会の手に移ることとなったものです。

蒸気機関車の輌数だけとっても国内では梅小路蒸気機関車館に次ぐ規模で、今後、利活用のための委員会を設立し、関係自治体とも連携のうえで保存・公開の途を探ってゆくことが報告されました。

この情報化社会にこれだけの個人コレクションが人知れず残されていたこと自体が驚きで、”散逸させない”、”道内で護る”という山田さんの意向を踏まえたうえで、これからその利活用が模索されてゆくことになります。

参照:日本鉄道保存協会2011年度総会より。(上)「鉄道ホビダス・編集長敬白」

 

以上が2011年の報告ですが、その後も公開の発表はなく月日が流れています。

 

2014年11月に行われた『日本鉄道保存協会 2014年度総会』では『北海道江別市の「山田コレクション」の保存状況についても報告書をもとに説明がありました。』とありますが、公開についての進展はまだないようです。

 

仮に江別市で車両群公開となったら観光の起爆剤になりそうなものですが…。

車両運搬や管理に莫大な費用がかかるだけに、どの場所でどのように公開されるのか気になるばかりです。

 

ところで、どれだけ貴重な車両が眠っているのか、その詳細を調べた方のブログが以下にあります。
保存車両に興味のある方にとっては垂涎の内容ですね。

「山田コレクション」の内容を推定する』煮詰記録

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