札幌市厚別区にある「北海道百年記念塔」は老朽化により部品の落下等があったことから6年ほど前から立入禁止となっています。
北海道では既に解体が決定しているため、取り壊しに関する報道が多く取り上げられていますが、改修・存続の意見も根強く出ています。
そんな中、2020年6月20日にマスコミ関係者に向けて百年記念塔内部の公開が行われました。
スポンサーリンク
もくじ
百年記念塔ついに解体?立入禁止の内部公開[札幌市厚別区]
HTBニュースではYou Tubeにて、札幌市厚別区にある北海道百年記念塔内部の様子を動画で公開しています。
またHBCニュースでも公式サイトにて内部取材の様子が動画で公開されています。
6年間放置されていたこともあって更に傷んできている様子が映像から伝わってきます。
とはいえ1970年(昭和45年)の竣工から今年で50年。よくぞここまで風雪に耐えているとも言えます。
映像でもありましたが、展望台からの眺めはやはり素晴らしいの一言。今後肉眼で展望台から札幌の街を見下ろせないのかと思うと寂しくてなりません。
百年記念塔存続の維持費は莫大?新モニュメントの費用は?
北海道の試算では、百年記念塔を存続させる場合、「今後50年の維持費は最大およそ29億円。一方で解体する場合はおよそ4億円」と出されているようです。
また2年前(2018年)に既に解体が決定しているため、今年度の予算にも必要な費用が盛り込まれているとのことです。
「50年の維持費が29億」と出ていますが、年間で割ると約5000万程度。
しかしこれも、「表層の素材を安価にすることで改修コストを大幅に下げることも可能」とする専門家の意見もあるとのことです。
今後「新たなモニュメントの建設」が予定されていますが、その建設費用と維持費はいくらになるのでしょうか?その辺も公表してほしいところです。
太陽の塔は有形文化財として存続
ところで、大阪府にある岡本太郎氏の傑作「太陽の塔」は、なんと百年記念塔と同じく1970年竣工で50年経過しています。
この太陽の塔も度々解体の話が出ては市民の存続意見多数で持ちこたえてきました。
さらに2020年には有形文化財登録の見込みとして存続する運びとなっているようです。
地域住民に長年親しまれてきた百年記念塔、早ければ来年度にも解体される予定とのこと。
貴重な建築遺産としてなんとか残って欲しいものです。
↓百年記念塔の詳細・写真は以下の記事をご参照ください。
百年記念塔の場所アクセス地図
住所:〒004-0006 北海道札幌市厚別区厚別町53−2