
※画像はイメージです
江別市内で長年保存されてきた鉄道車両群「山田コレクション」の蒸気機関車2両が、2026年10月8日(木)、移設先の安平町追分地区に到着しました。
移設されたのは、9600形蒸気機関車「9615号」と、三菱鉱業美唄鉄道で使用されていた4110形蒸気機関車「美唄4号」です。
10月6日夜から7日にかけて江別市内の保管庫から搬出され、大型トレーラーで安平町へ輸送されました。
到着場所は、安平町追分白樺にある旧安平町鉄道資料館の敷地です。現地では2両とも線路上に置かれた姿が確認されており、長年にわたって江別市内の倉庫で保存されてきた貴重な蒸気機関車が、新たな保存場所へ移されました。
※江別市からSL2両が搬出された話題については以下の記事をご参照ください。
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もくじ
井門氏が公式ブログで「到着」を報告 夜間輸送の様子を公開
今回の蒸気機関車2両の移設に関わっているのが、鉄道模型店などを展開する井門グループの代表・井門義博氏です。
井門氏は鉄道車両の保存活動にも取り組んでおり、安平町と包括連携協定を締結した株式会社井門コーポレーションの代表として、山田コレクションの蒸気機関車2両の移設・保存に携わっています。
井門氏は2026年10月8日午前5時51分、自身の公式ブログ「拝啓 井門義博です」に「到着」と題する記事を公開しました。
記事には8枚の写真が掲載されており、蒸気機関車を積載した大型トレーラーの夜間輸送や、到着先での作業の様子などが紹介されています。
写真には、トレーラーに載せられた9615号の姿や、夜間の道路を走行する様子、現地に配置された大型クレーンなどが写っています。
また、最後には午前4時46分の時刻と、現在地として「勇払郡安平町」を示す気象アプリの画面も掲載されていました。
井門氏は前日の10月7日にも「9615と4の運び出し」と題する記事を公開し、江別市内の保管庫から2両を搬出する作業を紹介しています。
10月6日夜から始まった搬出作業を経て、8日未明には安平町まで輸送されたことがうかがえます。
到着場所は追分白樺の旧安平町鉄道資料館 スハ45 25の保存敷地
今回、2両が運び込まれたのは、安平町追分白樺にある旧安平町鉄道資料館の敷地です。
この場所は、かつて蒸気機関車「D51 320号機」などが保存されていた旧鉄道資料館として知られています。
D51 320号機は現在、2019年に開業した「道の駅あびらD51ステーション」に併設された安平町鉄道資料館に移されていますが、旧資料館の敷地には国鉄時代の旧型客車「スハ45 25」が保存されています。
9615号と美唄4号が降ろされた場所は、旧型客車スハ45 25が保存されていたレール上になります。
9615号・美唄4号の2両が線路上に 背中合わせの配置に
現地では、9615号と美唄4号がいずれも大型トレーラーから降ろされ、敷地内の線路上に置かれている様子が確認できます。
9615号は炭水車を連結した状態で線路上に置かれ、美唄4号もその後方に配置されています。
2両はそれぞれ前面を反対方向へ向けており、炭水車側が向き合う、いわゆる背中合わせの配置となっていました。
安平町はSL2両の展示を計画 保存体制の整備や体験プログラムも検討
安平町と株式会社井門コーポレーションは、2025年11月4日に包括連携協定を締結しました。
この協定は、鉄道文化の継承による文化財の保護・活用と、鉄道観光資源を生かした地域活性化を目的としたものです。
2025年12月17日に開催された安平町議会定例会では、町側がこの協定について行政報告を行っています。
その中で、井門コーポレーションが所有する4110形・9600形の蒸気機関車2両を追分地区内に移転し、展示する計画が説明されました。
さらに、SL保存協力会の後継者育成など、鉄道文化の継承に関する課題に対応するため、官民連携による維持保全体制の整備を進める方針も示されています。
展示が可能となった段階では、地域住民や観光客も参加できる車両点検作業などの体験プログラムも検討するとのことです。
なお、同議会での行政報告では、展示開始の具体的な時期については明らかにされていません。
今回の搬入によって、安平町が進める蒸気機関車の保存・展示計画は、新たな段階を迎えたことになります。
江別市内で長年保存されてきた9615号と美唄4号。今回の移設によって、2両は新たな保存場所で再び線路上に姿を現しました。
今後、どのような整備が進められ、いつ一般公開されるのか、引き続き注目されます。
参考資料・情報源
- 井門義博氏公式ブログ「到着」(2026年10月8日)
- 井門義博氏公式ブログ「拝啓 井門義博です」
- 安平町「令和7年第8回安平町議会定例会会議録(第1号)」PDF・16ページ
- 安平町公式サイト「安平町鉄道資料館」
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