2020年3月に行われるJR北海道のダイヤ改正の概要が2019年12月13日に発表されました。
以前より報道されていた「区間快速いしかりライナー廃止」が決定となり、代わりに快速エアポートが増発となります。
札幌~小樽間はダイヤ改正により便利になりそうですが、札幌~江別間は割りを食った形となりそうです。
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もくじ
JR北海道2020年3月ダイヤ改正概要
2020年3月に行われるJR北海道のダイヤ改正は、札幌圏の輸送体型を見直すことに重点を置いた内容となりました。
今回発表されたダイヤ改正の主な実施内容は以下のとおりです。
[札幌県輸送]
- (千歳線)快速「エアポート」を毎時5本化し、32本増発により空港アクセスを増強します。
- (千歳線)増発する「エアポート」のうち4本を速達タイプの「特別快速」とします。
- (函館線)ご利用の増えている快速通過駅の利便性向上を図ります。
- (函館線)夕通勤時間帯の混雑緩和を図ります。
[都市間輸送]
- 民族共生象徴空間「ウポポイ」解説に向けて、「北斗」24本中19本を白老駅に停車拡大します。
- 特急列車愛称名の「スーパー」をすべて取りやめます。
[その他]
- (函館線)新型電気式気動車H100形を小樽~長万部間(山線)に投入します。
- 利用の少ない駅[根室線・古瀬駅][釧網線・南弟子屈駅]を廃止します。
※以上、情報は「2020年3月ダイヤ改正について/JR北海道」より編集し引用
区間快速いしかりライナー廃止の衝撃
手稲駅~江別駅間の一部区間を快速運転する「区間快速いしかりライナー」が廃止となります。
JR北海道は「快速通過駅の利便性向上」をうたっていますが、札幌~江別間の利用客にとっては厳しい内容となりました。
いしかりライナー廃止に関しての詳細は以下の記事をご参照ください。
快速エアポート増発&「特別快速」運行開始
千歳線を走る「快速エアポート」は毎時5本化・32本の増発となります。運転本数は116本から148本に増えるとのことです。
運転間隔は現在15分間隔となっていますが、ダイヤ改正後は約12分間隔の運転となります。
また、早朝「エアポート」(札幌5:50発)が新設。
さらに、朝の通勤時間帯と夜間帯に合計4本の「特別快速エアポート」が運行され、札幌~新千歳空港間がさらに便利になりそうです。
快速エアポートと特別快速エアポートの停車駅・発着時刻例(ダイヤ改正後)
※下記時刻表の赤文字が特別快速の時刻表です。
上り
エアポート号数 | 札幌発 | 白石発 | 新札幌発 | 北広島発 | 恵庭発 | 千歳発 | 南千歳発 | 新千歳空港着 |
64号 | 6:42 | 6:47 | 6:52 | 6:59 | 7:07 | 7:13 | 7:17 | 7:20 |
66号 | 6:56 | → | 7:05 | → | → | → | 7:26 | 7:29 |
70号 | 7:09 | 7:15 | 7:19 | 7:27 | 7:35 | 7:41 | 7:45 | 7:48 |
76号 | 7:48 | 7:53 | 7:58 | 8:07 | 8:15 | 8:21 | 8:24 | 8:28 |
80号 | 8:02 | → | 8:11 | → | → | → | 8:34 | 8:37 |
82号 | 8:08 | → | 8:16 | 8:25 | 8:33 | 8:40 | 8:44 | 8:47 |
下り
エアポート号数 | 新千歳空港発 | 南千歳発 | 千歳発 | 恵庭発 | 北広島発 | 新札幌発 | 白石発 | 札幌着 |
205号 | 20:32 | 20:36 | 20:40 | 20:46 | 20:53 | 21:01 | 21:06 | 21:12 |
207号 | 20:46 | 20:50 | → | → | → | 21:10 | → | 21:19 |
209号 | 20:52 | 20:55 | 20:59 | 21:05 | 21:13 | 21:21 | 21:26 | 21:32 |
217号 | 21:44 | 21:47 | 21:51 | 21:57 | 22:04 | 22:12 | 22:17 | 22:23 |
219号 | 21:55 | 21:58 | → | → | → | 22:20 | → | 22:30 |
221号 | 22:05 | 22:09 | 22:13 | 22:18 | 22:26 | 22:34 | 22:39 | 22:45 |
※この情報は2019年12月のダイヤ改正発表時のものです。今後内容が変更になる場合があります。詳細はJR北海道公式サイト・ダイヤ改正情報をご参照ください。
特急列車愛称名に「スーパー」が無くなる
現在JR北海道の特急列車に付いている「スーパー」が無くなってしまいます。
対象列車はスーパー北斗、スーパーおおぞら、スーパーとかち。
以前付いていたスーパーカムイ・スーパー宗谷はすでに「スーパー」が無くなっているため、これで全ての特急列車からスーパーが消えることになります。
理由について、JR北海道は以下のように発表しています。
現在、函館・帯広・釧路方面の特急はすべて「スーパー〇〇」に統一されているなど、これまでの旧型車両との差別化を図るという意義が薄れてきたことから、JR北海道内の特急の列車愛称名から「スーパー」を外すこととしました。
2020年3月ダイヤ改正について/JR北海道
すでに馴染んでいた愛称名が変わってしまうのはちょっと寂しい感じがしますね。
【秘境駅】古瀬駅・南弟子屈駅が廃止
一部の鉄道マニアや鉄道旅行ファンに人気の「秘境駅」。
その中でもテレビでも放送され話題となった「根室本線・古瀬駅」と、道東にある秘境駅「釧網本線・南弟子屈駅」が2019年3月のダイヤ改正で廃止となります。
※秘境駅とは、駅周辺に民家が無いなど極端に利用の少ない駅を指します。
JR北海道は毎年のようにどこかの駅が廃止されていますが、利用客が少ないとはいえ寂しいものがあります…。
参考リンク
2019年12月13日に発表された「2020年3月ダイヤ改正について」の資料は以下。