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鉄道の町だった江別市 全廃線跡&幻の札幌急行鉄道![今日ドキッ!歴史散歩2019年11月27日放送まとめ]

北海道の情報番組「HBC今日ドキッ!」2019年11月27日放送の「ほっかいどう歴史散歩」にて、「江別鉄道史」と題した廃線跡巡りの番組が放送されました。

かつて江別は鉄道の町だった!ということがよく分かる最高の内容でした。

案内人はブラタモリ札幌編にも出演した”街歩き研究家”であり雑誌O.tone(オトン)編集デスク・和田哲(わださとる)さん。

同行のHBC金城茉里奈アナと、江別市の鉄道をめぐる歴史散歩へ!

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ほっかいどう歴史散歩~江別鉄道史~ 江別は多くの路線があった”鉄道の町”だった

江別市を走る蒸気機関車

現在江別市内を走る鉄道は「函館本線(旧幌内鉄道)」のみですが、かつては江別のあちこちに鉄道が走っていました。

番組内では、江別市民も知らない(かもしれない)多くの鉄道路線が紹介されました。

 

人力軌道(江別川線・石狩川線)

石狩川沿いの工場地帯

かつて明治時代は物資を運ぶ主流は船でした。

そのため、江別駅の北側、千歳川沿いと石狩川沿いには、函館本線とをつなぐ人力の鉄道「人車軌道」が敷設されていました。

 

人車軌道(江別川線・石狩川線)

人車軌道の路線は二つあり、江別駅近くは「江別川線(1902[明治35]~1945[昭和20])」、千歳川を渡った石狩川沿いの路線を「石狩川線(1904[明治37]~1922[大正11])」と言いました。

かつては川沿いに工場や民家が立ち並んでいたそうですが、現在は鉄道跡の痕跡すら残っていません。

 

人力軌道貨車

人力軌道の貨車を写した貴重な写真。千歳川沿いが活気に満ちていた雰囲気が伝わってきます。

 

江別と当別町を結んでいた私鉄「江当軌道」

江当軌道標柱

石狩川の対岸には、江別と当別町を結ぶ鉄道路線「江当軌道(えとうきどう)」がありました。

「江別」と「当別」の頭文字を取って江当軌道となったんですね。

史跡を示す標柱は、石狩大橋を渡ったあたり(江別市篠津)に立っています。

 

江当軌道路線図・駅名

江別駅~当別駅間11.5キロメートル、所要時間50分、1日4往復の列車が走っていたとのこと。

地図では4駅しか書かれていませんでしたが、実際は全5駅存在しました。

当別駅(とうべつ)・蕨岱駅(わらびたい)・六号駅(ろくごう)・三原駅(さんげん)・江別駅、です。

ちなみに江当軌道の江別駅は石狩大橋を渡った場所にあって、国鉄の江別駅とは全く別の場所となっています。

そんな江当軌道ですが、経営は赤字続きだったらしく、わずか10年ほどで廃線となってしまいました。

※江当軌道は1927年(昭和2年)営業開始、1936年(昭和11年)路線廃止。冬季間は積雪のため運休していたらしく、実質の廃止は1935年12月だったようです。

 

江別蔦屋書店の裏を走っていた「北電江別火力発電所専用線」

江別火力発電所専用線ディーゼル機関車

現在、江別蔦屋書店が営業しているその裏には「四季のみち」という散歩道があります。

この四季の道はかつて火力発電所に石炭を運ぶための貨物専用線が敷かれていました。

蔦屋書店裏に保存されているディーゼル機関車と貨車は当時ここを走っていた車両です。

 

江別火力発電所ディーゼル機関車

北電火力発電所へ向かうディーゼル機関車と貨車。

函館本線と接続していた線路は、江別駅側からスイッチバックして北へ進んでいました。

 

江別の町中を走っていた「王子製紙江別工場専用線」

江別の専用線路線図

江別駅からはもう一本の専用線、王子製紙江別工場専用線が延びていました。

※専用線が開通した1907年(明治40年)当時は富士製紙工場。現在は王子エフテックス。

 

王子製紙工場専用線機関車

王子製紙江別工場専用線で使用されていた蒸気機関車。これも今では貴重な写真ですね。

 

野幌駅から発着していた「夕張鉄道」

夕張鉄道路線図

かつて野幌駅~夕張市を結んでいた私鉄「夕張鉄道」。廃線跡は現在「きらら街道」という名の道路になっています。

 

腕木式信号機

夕張鉄道の遺構である腕木式信号機が、きらら街道沿い(北海鋼機横)に残されています。

信号機の横には夕張鉄道の説明板もあり、当時の状況を知ることができます。

そしてこの場所は、北海鋼機工場敷地内へ専用線が延びていた場所でもあるのです。

 

北海鋼機専用線

北海鋼機前駅地図

北海鋼機工場の手前には夕張鉄道「北海鋼機前駅」がありました。

現在はパチンコ店ライジングがあるあたりが北海鋼機前駅跡です。

 

北海鋼機専用線路線図

北海鋼機前駅付近から夕張鉄道と分岐して北海鋼機専用線が延びていました。

この専用線は、夕張鉄道が廃止された1974年(昭和49年)以降も使用されていたそうです。

※北海鋼機専用鉄道廃止は1987年(昭和62年)3月

 

北海鋼機前駅・昔の写真

貴重な北海鋼機前駅の写真。この駅はホーム上から連絡バスが発着するという珍しい駅でした。写真左奥にバスが複数台停車しているのが見えますね。

ちなみに隣の「上江別駅」もホーム上で連絡バスが発着していたそうです。

 

札幌~雁来~江別を結ぶ大計画「札幌急行鉄道」とは?

札幌急行鉄道計画

いよいよ最後は札幌と江別を結ぶ私鉄路線計画「札幌急行鉄道」のお話。

実現していたら大きく未来が変わったであろう幻の急行鉄道。夕張鉄道全盛期の昭和30年代に計画された鉄道計画とは…?

 

札幌急行鉄道計画路線図

計画では、夕張鉄道の上江別駅から分岐し、江別~雁来~豊平川を通って大通りの札幌三越前まで鉄道を敷設しようというもの。

この計画は当時の東急会長であった私鉄王・五島慶太氏によって敷設される予定でした。

 

札幌急行鉄道計画路線図

さらに計画では定山渓鉄道ともつないで札幌圏に一大私鉄網を作るという壮大なものだったようです。

しかしその計画も、五島慶太氏の突然の死によって撤退となってしまいました。

 

夕張鉄道廃止

江別専用線廃止

北海鋼機専用線機関車

あれだけ延びていた鉄道路線も、結局最後まで残ったのは江別市最初の鉄道路線である函館本線のみという寂しい結果に。

そんな江別市内には、かつて鉄路が走っていた痕跡があちこちで見ることができます。

当時の賑わいに思いを馳せながら廃線跡をめぐる街歩きをしてみるのも良いかもしれませんね。

 

ほっかいどう歴史散歩について

和田哲さんが出演する「ほっかいどう歴史散歩」は、HBC「今日ドキッ!」水曜日に放送されます。

雑誌O.toneの編集デスクでマチ歩き研究家としても活躍する和田哲さんと北海道各地の知られざる地域の歴史を紐解きます。

出典元:今日ドキッ!

 

札幌急行鉄道について

札幌急行鉄道の計画や顛末については以下の記事にまとめています。

 

江別火力発電所専用線と四季の道について

江別火力発電所専用線廃線跡を巡った記事は以下。

 

王子製紙江別工場専用線の廃線跡

王子製紙江別工場専用線の廃線跡を巡った記事は以下。

 

夕張鉄道・幌内鉄道・江当軌道・人車軌道(江別川線・石狩川線)

江別市郷土資料館にて期間限定で開催された『写真で見るえべつの鉄道』。夕張鉄道・幌内鉄道・江当軌道・人力軌道などの情報があります。

 

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えべナビ編集部

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