北海道江別市王子にある製紙工場『王子エフテックス 江別工場(旧王子製紙)』(王子エフテックス株式会社 本社:東京都中央区銀座)。
江別市の発展とともに歴史を刻んできた道内最古の製紙工場ですが、2021年末で、紙の原料となるパルプの製造設備を停止するとのことです。
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王子エフテックス江別工場 2021年末でパルプ製造撤退へ[北海道江別市王子]
2020年11月30日付の報道によると、王子ホールディングス傘下で特殊紙などを製造・販売する王子エフテックスが、2021年12月で江別工場(北海道江別市)での紙の原料となるパルプの製造設備を停止すると伝えています。
王子エフテックス江別工場の従業員数は約300人で、今回の設備停止による人員削減は未定で、他工場やグループ内への配置転換などで対応するとのこと。
今回の製造停止の理由として、パルプ製造設備の老朽化や、新型コロナウイルスの影響による紙需要の低迷などがあるようです。
釧路市の日本製紙釧路工場もパルプ生産終了へ
少し前の報道では、北海道釧路市にある『日本製紙 釧路工場』も、2021年8月で紙・パルプ生産終了を発表していました。
釧路工場の生産終了の理由も、新型コロナウイルス感染拡大の余波で需要が大きく減少したためとしています。
釧路工場の製紙事業撤退を受け、釧路市の蝦名市長自ら東京の本社を訪れ、事業の存続を要請したとのことです。
デジタル化・ペーパーレス化が進んでいた社会が、新型コロナウイルスの影響で一気に進み、突然の需要の落ち込みを生んでいるようです。