
https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/uploaded/attachment/76636.pdf
江別市が建設を進めている新市役所本庁舎について、2025年6月に基本設計の概要資料とイメージ動画が公開されました。新庁舎は「えべつの街なみと自然に映える市民が集う庁舎~日常の安心を未来へつなぐ~」という理念のもと、利便性・安全性・環境性能を兼ね備えた次世代型の庁舎として整備されます。
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もくじ
イメージ動画で完成後の様子を公開中
市が公開した「江別市本庁舎建設基本設計イメージ動画」では、新庁舎の外観や内部の様子、フロア構成などが3DCGで表現されており、完成イメージが視覚的にわかる内容となっています。
庁舎の佇まい、ロビー、待合スペース、議場や市民窓口の配置なども確認でき、市民が利用する未来の庁舎を具体的に想像できる貴重な資料です。
7庁舎の機能を統合し、効率化と利便性を両立
新庁舎は現在の本庁舎・別館・第二別館・教育庁舎・錦町別館・環境事務所・土木事務所の7つの庁舎機能を統合することで、行政サービスの効率化と市民の利便性向上を目指します。建物は地上4階建て、延床面積約13,900㎡の規模で、市役所の業務を1か所に集約しながらも、将来的な増築にも対応できる土地計画がなされています。
使いやすさを追求したフロア構成
1階には、市民課、福祉課、子育て関連などの窓口を集約。ワンフロアサービスを採用し、来庁者の移動負担を最小限に抑えています。待合スペースにはキッズスペースや観光展示・情報発信コーナーも設けられ、親しみやすい雰囲気となる予定です。
2階以降には教育や都市政策、防災部門、そして最上階の4階には可動式議席を備えたフラット型議場や展望ラウンジ、議会ロビーなどを配置。すべての階で動線が明確で、職員と来庁者のスペースをしっかり分離し、安全かつ機能的な設計となっています。
災害に強い「免震構造」とBCP対策
新庁舎は基礎免震構造を採用し、災害時にも庁舎機能を継続できる設計です。災害対策本部室は市長室と同じフロアに配置されており、迅速な対応が可能となっています。非常用の自家発電設備により3日間の業務継続が可能で、市民が利用できるスマホ充電設備も整備予定です。
また、平常時の大会議室や待合スペースを災害時に一時避難や物資集積所として活用できるよう、柔軟性ある空間設計が取り入れられています。
江別らしさと環境配慮の融合
外観には江別の象徴である「れんが」や、野幌原始林を思わせる重厚な縦ラインのデザインが取り入れられており、周囲の街並みや自然と調和する「江別らしい庁舎」として計画されています。
さらに高断熱外壁やZEB Ready基準の省エネ設計により、温暖化対策とエネルギーコスト削減を両立。2050年ゼロカーボンシティの実現に貢献する、環境にも優しい庁舎を目指しています。
完成・供用開始は2028年末を予定
新庁舎は2026年度に建設着工、2028年末(令和10年末)の完成・供用開始を予定しています。今後も設計の詳細や工事の進捗が順次公表されていく予定です。
江別市の新たな行政の中核、そして市民に開かれた交流と防災の拠点として、大きな期待が寄せられています。
※基本設計資料およびイメージ動画は、江別市公式ホームページで公開中です。
※記事内の計画内容は現時点のものであり、今後変更される可能性があります。

