
北海道日本ハムファイターズが進める「2軍本拠地移転構想」。
報道や各地の動きを見ると、誘致をめぐる動きは徐々に具体化しつつあり、複数の自治体が候補地として名乗りを上げています。
ここではまず、ニュース報道で語られた球団側の考えと各自治体の進捗状況を整理したうえで、後半では江別市に関する報道内容をまとめます。
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もくじ
ファイターズファーム誘致 球団側が示す現在の進捗と基本スタンス
報道によると球団のキーマンである小林氏は、2軍本拠地構想の進捗について「全体の3〜4割程度」との認識を示しています。
現時点(2025年12月現在)では、特定の自治体に決定した段階ではなく、複数の候補地を並行して検討している状況です。
球団が重視する主な要件
- 10ヘクタール以上の一体的な土地を確保できること
- 野球施設に加え、住宅・商業・宿泊施設などを含めた「まちづくり」が可能であること
- 新千歳空港やエスコンフィールドとの距離など、立地条件
- 自治体・地域の熱量、サポート体制
単なる練習場移転ではなく、長期的な地域づくりを見据えた構想である点が強調されています。
候補自治体ごとの進捗と課題、候補地となる場所
苫小牧市
- 10ヘクタール以上の用地確保を想定
- 駅前を含む複数の候補地を球団側に提案済み
- 「まとまった土地で球団構想を具現化できる」と説明
→ 土地条件面では比較的前向きな姿勢が見られます。
江別市
- 市内の複数箇所について実現可能性を検討中
- 具体的な候補地の選定作業に着手
→ 現時点では調査・検討段階にあり、今後の具体化が焦点。
恵庭市
- 駅や国道に近い西島松地区を候補として検討
- 市街化調整区域に該当し、土地利用面で制約
- 市街地拡大も視野に入れ、課題解決を模索
→ 構想はあるものの、制度面のハードルが大きい状況。
千歳市
- 土地確保や財政負担など課題が多い
- 現時点では慎重な姿勢
→ 立地面での強みはあるが、判断はこれから。
北広島市
- 市議会で「財政負担も含め慎重に進める」と説明
→ エスコンフィールドを抱える自治体として、拡張には慎重。
※12月23日付の報道によると、北広島市は日本ハム1軍本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」周辺の再開発事業などに注力するため、2軍誘致を見送る方向とのこと。
札幌市
- 即利用可能な更地は現状なし
- 制限をクリアし提案できる土地の特定・決断には至っていない
- 一方で、南区住民らが誘致期成会を設立し署名活動を開始
→ 行政判断は慎重だが、市民側の熱量は高まりつつあります。
江別市に関する報道と候補地の噂
一部の報道では、江別市内の特定エリアがファイターズ2軍本拠地の候補地として検討対象になり得るのではないか、と伝えられてきました。
いずれも正式に候補地として決定・公表されたものではなく、あくまで報道や検証の中で名前が挙がっている段階ですが、市内では主に3つのエリアが注目されています。
江別駅前エリア(旧江別小学校跡地)

まず挙げられるのが、JR江別駅前エリアです。旧江別小学校跡地や旧グラウンドを含むこの一帯は、駅周辺の再開発構想と結び付けた活用が可能ではないか、という観点から注目されてきました。
交通アクセスの良さが評価される一方で、旧江別小学校跡地の敷地面積は、ファイターズの2軍本拠地である鎌ヶ谷スタジアムと同程度とされており、球団が求める「10ヘクタール以上」という条件にはやや届かないとみられています。
実際、江別市はこの跡地について、商業施設の誘致などによる駅前のにぎわい創出を目的とした用途地域の見直しを進めており、球団施設を前提とした計画とは異なる方向性も示されています。
【江別市】旧江別小学校跡地に商業施設誘致へ 江別駅前で“にぎわい創出”を目指す用途地域の見直し
飛鳥山公園野球場周辺

次に名前が挙がるのが、飛鳥山公園野球場周辺です。2024年ごろから、一部メディアで候補地として噂されるようになり、既存の野球場があることから、ファーム施設のイメージを描きやすい場所として受け止められています。
ただし、公園という性格上、周辺環境への影響や用地の広さ、再整備にかかるコストなど、検討すべき課題も多いとされています。
旧王子社宅跡地

さらに、江別市若草町にある旧王子製紙社宅跡地も、比較的まとまった土地として名前が挙がることのあるエリアです。
JR江別駅からも近く立地条件は良好とされますが、この社宅跡地単体では、球団が求める10ヘクタールには若干及ばないとみられています。
一方で、飛鳥山公園周辺と一体的に活用できれば、必要な敷地規模を満たす可能性があるのではないか、という見方もあります。
これら3つのエリアはいずれも、現時点で正式な候補地として決まっているものではありません。江別市や球団から具体的な計画が示されているわけではなく、報道などを通じて可能性が指摘されている段階にとどまっています。
ファイターズ2軍本拠地はどこへ向かうのか
球団側は、
- 立地条件
- 土地規模
- 自治体の覚悟と地域の熱量
これらを総合的に見極めながら、来年6月ごろまでに候補地選定を進めたい考えを示しています。
江別市についても、可能性は否定されていない一方で、
- 用地の確保
- 再開発の現実性
- 財政面の整理
といった点が今後の焦点となりそうです。




