
https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/site/toshikeikaku/7691.html
江別市文京台にある札幌学院大学1号館跡地へ、生活協同組合コープさっぽろの本部を移転する構想が進められています。
大学の遊休施設や敷地を活用する計画で、実現に向けて江別市が用途地域の変更手続きを進めています。移転予定地や施設の整備内容、周辺への影響などを詳しく見ていきます。
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もくじ
札幌学院大学1号館跡地にコープさっぽろ本部を移転へ
※令和8年(2026年)7月6日開催:第1回 都市計画審議会より
コープさっぽろ本部の移転予定地として示されているのは、江別市文京台にある札幌学院大学の1号館と、その周辺敷地です。
札幌学院大学とコープさっぽろは、これまでの連携を通じて、大学が所有する遊休施設の利活用について意見交換を進めてきました。
その中で、使用されていない校舎や敷地の一部を活用し、コープさっぽろの本部機能を移転する構想が具体化したということです。
資料の航空写真では、札幌学院大学の敷地南西側にある1号館と、その周辺が事業予定地として示されています。文教通を挟んで北翔大学が位置し、国道12号やJR大麻駅からも比較的近い文京台地区の一角です。
既存の1号館を本部事務所として活用 不足する部分は増築へ
移転計画では、札幌学院大学の既存校舎を、コープさっぽろの本部事務所として活用する方針です。
ただし、本部機能をすべて収容するには既存校舎だけでは広さが足りないとされており、必要な規模に満たない部分については、建物を増築して補う計画となっています。
このため、既存の1号館をそのまま転用するだけではなく、現在の建物を有効活用しながら、本部事務所に必要なスペースを新たに整備する内容です。
現時点の資料では、増築部分の規模や配置、建物の具体的な設計などは示されていません。
移転するのは店舗ではなくコープさっぽろの本部機能
今回計画されているのは、一般の買い物客が利用するスーパーマーケットの新規出店ではなく、コープさっぽろの本部事務所の移転です。
本部施設では、組織の運営や管理などを担う職員が勤務することが想定されています。
江別市の説明によると、コープさっぽろの本部は、建築基準法上の「事務所」に分類されます。
しかし、札幌学院大学の敷地に現在指定されている「第一種中高層住居専用地域」では、計画されている規模の事務所を建築することができません。
このため、既存校舎の本部事務所への転用と増築を可能にするため、用途地域を「第二種住居地域」へ変更する都市計画手続きが進められています。
用途地域の変更対象は約10.4ヘクタール
用途地域の変更対象となるのは、札幌学院大学の敷地や江別市が所有する排水敷地を含む約10.4ヘクタールの区域です。
変更区域は、コープさっぽろ本部の事業予定地だけに限定されているわけではありません。用途地域は、道路や土地の境界で囲まれた街区を基本に設定されるため、1号館周辺を含む一定の範囲が変更対象となっています。
用途地域の変更内容は次の通りです。
- 変更前:第一種中高層住居専用地域
- 変更後:第二種住居地域
- 建蔽率:60%
- 容積率:200%
建蔽率と容積率は変更前と同じで、主に建築できる建物の用途が広がります。
第二種住居地域へ変更することで、既存校舎を本部事務所として利用し、必要な部分を増築することが可能になります。
文教地区の指定は継続 大学周辺の環境を維持
文京台地区には用途地域とは別に、大学や高校、教育・研究施設などが集まる環境を守るための「文教地区」が指定されています。
今回、用途地域が第二種住居地域へ変更された場合でも、文教地区の指定は継続されます。
そのため、用途地域上は建築可能となる建物であっても、文教地区建築条例による規制を受けます。用途地域の変更によって、ホテルや旅館、工場、パチンコ店などの遊戯施設が自由に建てられるようになるわけではありません。
コープさっぽろの本部事務所を整備できるようにしながら、大学や住宅が集まる文京台地区の環境を維持する計画となっています。
駐車場は約400台を計画 車両は文教通側から出入り
本部の移転後は多くの職員が勤務することから、事業計画では約400台分の駐車場が予定されています。
駐車場は、本部で働く職員のほか、業務で施設を訪れる関係者などの利用が想定されています。
一方、計画地の周辺には住宅地が広がっており、通勤車両などによる交通量の増加も考えられます。
江別市の説明では、計画地と国道12号の間を行き来する車両について、文教通側からの出入りを徹底し、周辺の住宅地側へ車が流入しないようにする計画が示されています。
地域住民が利用できる施設を求める意見も
市民説明会では、本部事務所の移転計画や周辺交通への影響などについて、住民から質問や意見が出されました。
その中では、地域住民も利用できる食堂や喫茶店などを設けてほしいとの要望もあったということです。
ただし、今回の計画の中心となるのは、コープさっぽろの本部機能です。
一般向けの店舗や飲食施設が併設されるかどうかについては、現時点で具体的な内容は示されていません。
コープさっぽろ本部は2028年中の完成を目指す
計画では、札幌学院大学が所有する土地や施設を事業者へ売却し、用途地域の変更後に本部移転に向けた工事へ着手する予定です。
既存の1号館を本部事務所として活用するとともに、足りない部分を増築によって確保し、2028年中の完成を目指すとされています。
都市計画の変更については、北海道との協議や都市計画案の縦覧、江別市都市計画審議会での審議などを経て進められます。
2026年7月6日に開かれた江別市都市計画審議会では、文京台地区の用途地域変更について事前説明が行われました。今後は正式な都市計画案として、決定に向けた手続きが進められる見通しです。
札幌学院大学の遊休校舎を再利用しながら、新たな本部機能に必要なスペースを増築する今回の計画。実現すれば、長く大学施設として使われてきた1号館周辺の土地利用が大きく変わることになります。
※詳細については江別市ホームページ「都市計画審議会」の資料をご確認ください。
https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/site/toshikeikaku/7691.html