JR北海道の駅ホームに掛かっている縦型の駅名標には「本場の味 サッポロビール」の文字広告が全駅に付いていますが、この広告が無くなってしまうとのことです。
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もくじ
JR北海道の駅名標から「サッポロビール」の文字が消える!?主要駅は新デザイン、他駅は廃止へ
北海道の駅名標から「本場の味サッポロビール」が消える!主要駅は新デザインにhttps://t.co/APseVCZB8Z
— リアルエコノミー (@realeconomy) June 9, 2021
2021年6月9日付のリアルエコノミーでは、JR北海道の縦型駅名標の広告が見直されるという記事が掲載されています。
現在JR北海道の各駅には駅名を示す縦長の駅名標(いわゆるホーロー駅名標)が設置されています。
その縦長駅名標の下部分には「本場の味 サッポロビール」という文字広告が付いているのですが、この部分が見直されるようです。
縦長駅名標「本場の味サッポロビール」広告の主な変更点
縦長駅名標に付いたサッポロビールの広告における変更は以下の通り。
- 主要駅や利用の多い駅の駅名標は、新デザインの広告を採用
- それ以外の駅の駅名標からは広告部分が塗りつぶされるか撤去
- 広告部分撤去は6月より順次行う
新デザインの採用は2022年度からとなる模様。
現在既に出ている新デザインとは異なるものになるのかもしれません。
サッポロビールの広告は国鉄時代から
北海道内の駅名標に「本場の味 サッポロビール」の広告が採用されたのは、国鉄時代の1984年(昭和59年)からだとのことで、今年で37年となります。
広告は2020年現在で約410駅に設置。札幌近郊や北海道新幹線の各駅では既に新デザインの駅名標になっています。
本州から道内に旅行すると、この「サッポロビール」の文字広告に旅情を感じたりしました。
主要駅以外での広告廃止は寂しいですが、むしろよく今まで各無人駅などに出していたなぁと思ったりもします。
ちなみに、駅名標に広告が付いた1984年の国鉄は「エキゾチック・ジャパン」キャンペーンを開始。郷ひろみが歌う『2億4千万の瞳』がそのキャンペーンソングだったそうです。
江別市内にあるJR北海道各駅の縦型駅名標
というわけで、江別市内にあるJR北海道・函館本線の各駅にある縦長駅名標を集めてみました。
大麻駅
本州の人が必ず読み間違える駅名「大麻駅」。
開業は1966年(昭和41年)で、大麻団地造成後に造られた江別市内では2番目に新しい駅です。
開業当時は北口にしか駅舎がありませんでした。
南口の開業は1987年(昭和62年)で、かつての南口駅舎には客車を利用したレストランがあるのが特徴的でした。
野幌駅
2011年に高架化され新しくなった野幌駅。
縦長駅名標も新しいデザインとなっていました。
旧野幌駅
地上時代の野幌駅に掛かっていた縦長駅名標。
開業は1889年(明治22年)で、江別市内では2番めに古い駅。1974年までは夕張鉄道の発着駅でした。
野幌駅も大麻駅同様、北口にしか駅舎がありませんでしたが、1986年(昭和61年)12月23日に南口が開業しています。
地上駅時代はホーム中央に2本の側線跡があったため、ホーム同士が異様に離れていたのが特徴的でした。
高砂駅
江別市内で一番新しい駅「高砂駅」。1986年(昭和61年)11月1日開業で、野幌駅南口の開業と同年です。
開業当初はなんと臨時乗降場として開設、無人駅でした。1987年の国鉄民営化に伴い駅に昇格しています。
高砂駅には当時駅舎がなく、駅構内踏切が設置されているという簡素な駅でしたが、2001年(平成13年)2月26日に新駅舎が完成し歩道橋(自由連絡通路)が設置されました。
と同時に駅員派遣を廃止、業務委託駅となっています。
江別駅
江別市内で最も歴史の古い駅「江別駅」。1882年(明治15年)開業で、かつては特急停車駅でもありましたが、現在停車する特急はありません。
市内にある利用客の多い駅ではこの江別駅のみが北口しか出入口がなく、南側に出るには一旦外に出て駅外自由通路(跨線人道橋)を渡る必要があります。
野幌駅のような旅客扱いのある鉄道支線はありませんでしたが、火力発電所専用線(1991年廃止)・王子製紙江別工場専用線(1986年廃止)などの鉄道が分岐していた歴史があり、さらに戦前には江別港(千歳川)とを結ぶ人車軌道が走っていたこともあったそうです。
江別市における最も重要な駅ではありますが、街の中心は野幌へ移ってしまっていることもあり、駅前はたいへん寂しい雰囲気となっています。
豊幌駅
1956年(昭和31年)11月1日開業という江別市では3番目に新しい駅。
開業は大麻駅(1966年[昭和41年]開業)よりも古い、というのは意外と思われるかもしれません。
江別駅から6.2kmも離れた位置にあり、大麻~江別の街とは全く異なる独特の長閑な雰囲気があります。
相対式2面2線のホームで、ホーム同士は駅構内踏切を渡る形となっています。
以前までは簡易委託駅でしたが、現在は委託が廃止され、完全無人駅になっているとのことです。
というわけで、JR北海道の縦長駅名標の話題+江別市内の各駅紹介でした。
「本場の味サッポロビール」の広告が無くなる前に、スマホなどで駅名標の写真を撮っておくと良いかもしれませんね。