2024年8月24日、江別蔦屋書店さんによる街歩きイベント「街歩き研究家 和田哲さんと行く 古地図と歩く江別ツアー」が開催され、参加させて頂きました。
街歩き研究家の和田哲さん(ブラサトルさん)は、NHKのテレビ番組「ブラタモリ」札幌編の案内役として出演されたこともある街歩きの専門家で、著書も多数出版されています。
その和田哲さんが直接江別の街を案内してくれるという最高のイベントです!
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もくじ
江別蔦屋書店イベント「街歩き研究家 和田哲さんと行く 古地図と歩く江別ツアー」に参加!
スタート地点は「江別蔦屋書店」さん。蔦屋書店の裏には「四季のみち」という散歩道があるのですが、ここはかつて「北海道電力江別火力発電所専用線」という鉄道が走っていました。
その廃線跡には火力発電所へ石炭を運んでいたディーゼル機関車と貨車が保存され、かつての歴史を今に伝えています。
ここから古地図を見ながら、和田哲さんによる江別の歴史解説を聞きつつ、江別の街をぶらり散歩です。
競馬場通り
蔦屋書店さんを出発したツアー一行は、飛鳥山公園(旧競馬場跡)を南下し国道12号の手前までやってきました。
飛鳥山公園から江別市郷土資料館を横切り国道12号に出るこの道路はかつて飛鳥山公園に競馬場があったことから「競馬場通り」という名がついています。
その名称がなんと地下通路に表示されているのです。
こちらが「競馬場通り地下歩道」と書かれたプレート。競馬場が賑わった頃は江別駅方面からこの道路を沢山の人が通っていたのかもしれません。
王子製紙江別工場専用線の鉄道廃線跡と国道12号のカーブ
国道12号が不自然にカーブしている江別市8条8丁目~7丁目付近。ここには昔「王子製紙(※現 王子エフテックス)江別工場専用線」という鉄道が走っていました。王子製紙の貨物鉄道が走っていた頃、国道12号は3丁目通り交差点から江別駅方向へ折れていました。新江別大橋が開通して現在の国道12号のルートに変わったのですが、当時現役だった鉄道の線路を避ける必要があったため、線路をまたぐ形で道路を設置。つまりこの不自然なカーブがある位置にかつて鉄道の踏切があったので、その名残で曲がっているのですね。
上の写真は国道12号のカーブがある辺りから王子エフテックス江別工場方向を見た様子(写真右が国道12号)。雑草が生い茂っている部分が鉄道廃線跡です。
3丁目通り交差点から少し東に入った所、ホクレンのガソリンスタンドがある裏辺りに来ました。
ここも王子製紙専用鉄道の線路跡で、踏切があった路盤の跡が明確に分かるブラサトルさんオススメスポットです。
線路跡を埋めたように少し盛り上がっているのが分かります。ここにかつて線路が敷かれ貨物列車が行き交っていたわけです。
四季のみち=北海道電力江別火力発電所専用線 鉄道廃線跡
休憩を挟んで、四季の道・夏のゾーンにやってきました。前述した通り、四季の道は全て「北海道電力江別火力発電所専用線」の跡地ですので、四季の道散策=廃線跡散策ということになります。江別駅周辺がいかに鉄道の町だったかがよく分かりますね。
四季の道・夏のゾーン、「ホタル緑地」と言われている場所。歩道の両側に細い水路があります。現在もホタルは見られるのでしょうか。
この日は夏の終わりを知らせるように赤トンボがたくさん飛び交っていました。
ツアー終了で記念撮影
江別蔦屋書店さんに帰ってきてツアーは終了。参加された皆さんで記念に集合写真を撮って解散となりました。
とっても気さくな和田哲さんは、ツアー参加者それぞれとも記念写真に応じてくれていました。
江別に住んでいてもまだまだ知らないことがたくさんあるなぁと感じた、最高に楽しい街歩きでした!ぜひまた開催してほしいですね!
旧王子製紙で製造された木製戦闘機「キ106」が演劇に クラファンリターンに和田哲さん街歩きツアー
今から80年前、製紙工場の王子エフテックスさんでは戦時中に木製戦闘機が製造された歴史がありました。
その当時の様子を舞台として描いた劇団words of heartsさんによる演劇「博士と過ごした無駄な毎日」が、2024年10月に札幌で、2025年6月には江別で公演決定!
現在その公演を応援するクラウドファンディングがACT NOWにて行われています!
リターンには演劇を見るコース、出かけられない方のためのDVDコースなどがあり、さらに和田哲さんの解説付き「木製戦闘機キ106」にまつわる江別史跡ツアーも選択可能ですので、要チェックです!