2022年2月4日放送の「今日ドキッ!」内のコーナー「ほっかいどう歴史散歩」にて、ブラタモリにも出演した札幌歴史研究家・和田哲(ブラサトル)さんが、江別の歴史をご紹介されました。
この記事では番組内で取り上げられた江別市の歴史を、当えべナビの過去記事と共にご紹介します。
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もくじ
今日ドキッ!「ほっかいどう歴史散歩」江別市を散策(2022年2月4日放送)
そして本日4時台の特集は、「ほっかいどう歴史散歩」
今回は「江別」の歴史のかけらを訪ね歩きます。
江別駅は、今年で140周年‼️
実は、日本の鉄道の中で最も歴史が古い駅なんです🚊江別になんと、かつて存在していた競馬場🏇の跡地などをめぐります🤗 https://t.co/Oy7liVAscZ
— HBC 今日ドキッ! (@HBCkyodoki) February 4, 2022
— noiz (@x_noiz_x) February 4, 2022
平日夕方に放送される情報番組「今日ドキッ!」内で、和田哲さんが北海道の歴史を解説するコーナー「ほっかいどう歴史散歩」。
2022年2月4日の放送では江別市が取り上げられ、江別駅周辺の歴史を紹介されていました。
江別駅の歴史と王子製紙専用線廃線跡
JR江別駅は1882年(明治15年)11月13日に開業。今年(2022年)で開業140周年!
現在は「函館本線」ですが、開業当時は手宮(小樽市)から幌内(三笠市)の間に敷設された「幌内鉄道」の駅として誕生しました。
まさに日本の鉄道の黎明期に開かれたたいへん歴史の古い駅です。
かつては江別駅の東側に川の港「江別港」があり、その港と江別駅を結ぶ人車軌道もありました。
また工場への引込線(貨物線)として、「王子製紙専用線」「江別火力発電所専用線」も江別駅から延びていました。
王子製紙専用線
江別火力発電所専用線
江別駅で売られていた駅弁「江別まんじゅう」
開業間もない江別駅で駅弁として販売されていた「江別まんじゅう」は、現在でも『山サ煉化餅本舗』にて購入することが出来ます。
木製戦闘機「キ106」が飛び立った飛行場
先の大戦で戦闘機の材料が枯渇していた戦闘末期、木製の戦闘機「キ106」が作られたのですが、その制作にあたったのが王子製紙江別工場(現王子エフテックス江別工場)でした。
終戦までの間に江別工場にて3機の木製戦闘機が造られ、現在の元江別にあったという滑走路から飛び立ったという歴史があります。
江別市郷土資料館(江別市緑町西1丁目38)では、木製戦闘機「キ106」の車輪や発見された設計図などが展示されています。
競馬場、地下道
現在の「飛鳥山公園」にはかつて競馬場がありました。「飛烏山」山頂にはそれを示す看板が立っています。
また、飛烏山公園の南側、郷土資料館沿いにある道は「競馬場通り」と言われ、現在でも地下歩道にその名称を確認することができます。
飛烏山公園スキー場
江別の飛鳥山公園にある『飛烏山』は、標高は17.5メートル。日本で15番目・北海道では4番目に低い山です。
冬になると子供用のスキー場になり、また、公園を一周する歩くスキーコース(クロスカントリースキー)も作られます。
ちなみに飛烏山公園の名称は「烏(カラス)」が使われています。名称の由来になったという東京の飛鳥山公園は「鳥(とり)」です。
公園内の表記や江別市のホームページ等は「烏(カラス)」表記ですが、新江別市史等の江別市の歴史書では『飛鳥山神社創立源由書並例祭録事』やその他の資料が「鳥(とり)」を使用していることから、トリ表記の”飛鳥山”で統一しています。なかなかややこしいですね。